現地時間13日、デンマーク・コリングのシドバンク・アリーナで、デンマークでは稀有なホープ、WBOグローバル・スーパーミドル級チャンピオンのヤコブ・バンク(デンマーク/166.4ポンド)が元WBAスーパーミドル級王者のタイロン・ツォイゲ(ドイツ/167.75ポンド)を迎えて防衛戦を行い、5ラウンド57秒TKO勝利を収めた。
初回は互いにシャープなパンチの交換となり、ツォイゲが左目下に早くも擦過傷を作った。バンクはフットワークを混ぜながらツォイゲの攻勢をかわし、コツンコツンとガードの合間にパンチを入れてペースを引き寄せていく。一発のパワーで劣るものの有効打数でハッキリと上回り、4ラウンドはツォイゲの動きを見切ったかのようにパンチを外しては逆にロープに詰めていく展開をつくった。
5ラウンド、ツォイゲは右を空振りしたところで右足を痛めたのか、足を引きずりながら後退。バンクはこの機を逃さず、ツォイゲがガード一辺倒となったところでレフェリーが割って入った。
WBO5位に躍進中のバンクにとってキャリア最強の相手という声もあったがワンサイドの快勝劇。24歳の勝者は17戦全勝9KO。33歳のツォイゲは29勝16KO3敗1分。復帰後3連勝とはいかなかった。
■ルンクイスツがWBAバルティック王者に
セミファイナルはバルト3国のボクサーの世界挑戦チャンスを広げるという主旨のもと、7月に発足されたWBAバルティック王座のヘビー級王座決定戦。WBAブリッジャー級9位で元IBFインターナショナル・ヘビー級王者のケム・ルンクイスツ(デンマーク/237.9ポンド)がダニエル・ブラブラ(ドイツ/252.9ポンド)に5ラウンドTKO勝ちし、ルンクイスツが新王者となった。
身長約2メートルのサウスポー、ルンクイスツが距離を詰めていくものの、上背で約20センチ劣るブラブラもまずまずのハンドスピード。しかし早々にブラブラはプレスに圧され、初回からロープを背にする。なんとか懐に入ろうとするブラブラだが、コツコツと出るルンクイスツの右に邪魔され、思うように攻め込めない。
ルンクイスツがポイントを加算し、打つ手のないブラブラは徐々に被弾が増えた。そして5ラウンド30秒過ぎにルンクイスツの右ボディーで下段のロープに座り込むようにダウンすると、レフェリーはカウントを数えず両手を交差した。
昨年10月、元IBFクルーザー級王者のムラト・ガシエフ(ロシア)に左ボディーで10カウントを聞かされてから復帰2連勝とした35歳のルンクイスツは20勝13KO1敗。同じ35歳のブラブラは8勝4KO1敗と初黒星となった。
