25日、キルギス共和国のビシュケク・アリーナで開催された『SAIKOU✕LUSH vol.2』。メインイベントで行われた58.0kg契約10回戦は、日本フェザー級7位の亀田京之介(MR)が、元世界3階級制覇王者のジョンリエル・カシメロ(フィリピン)に97-93、98-94、98-94の3-0で判定勝利した。

左右のスイングで迫るカシメロを、亀田は空振りさせてジャブを突き、左ボディーを狙う。するとカシメロはフック、ストレートと右でボディー攻めに切り替える。
序盤こそロープを背負い、カシメロの強打をガード上に叩きつけられる場面もあった亀田。だが、モーション大きく迫るカシメロの右フックを左サイドに、左フックを右サイドへ動いてかわすパターンでリズムに乗ると、カシメロの焦りは表情のみならず動きにも明白に表れた。強打を当てようという意識が強まれば強まるほど振りもステップも雑になり、亀田の思うツボに。
完全にペースを掌握した亀田は9回、カシメロの右フックに対し左フックをヒット。これで右目尻をカットし出血したカシメロは、最終回に右をようやくヒットしたものの、亀田の足を追いかけることを諦めたような仕種も見せて、試合終了となった。亀田(27歳)は16勝9KO5敗2分。カシメロ(36歳)は34勝23KO5敗1分。

■佐野遥渉がWBAアジア王者、ドゥスマトフは体調不良で出場せず
セミファイナルのIBF世界フライ級2位決定12回戦は、前日計量でウェイトオーバーし、当日計量(リミット50.8kg+10ポンド=4.5kg)はクリアした8位のハサンボイ・ドゥスマトフ(ウズベキスタン)だったが、体調不良のため直前に試合をキャンセル。対戦相手の7位・レネ・カリスト・ビビアノ(メキシコ)にとってはなんとも虚しい結末となった。
JBC(日本ボクシングコミッション)未承認の王座に日本人選手2名が登場。WBAアジア・S・フライ級タイトルマッチ12回戦は、日本4位の佐野遥渉(LUSH)が王者でWBA9位のレイマート・タガカナオ(フィリピン)に120-108、119-109、117-111の大差3-0勝利して新王者となった。
ジャブ、ワンツーなどカウンターで迎え打つ佐野に対し、タガカナオは右を振りつつ返しの左ボディーをヒット。佐野は左ジャブを多用し、左ボディーカウンターを狙うが、タガカナオはジャブを小さなボディーワークでかわしつつ、距離を詰めて攻勢を取る。
しかし4回、佐野は狙っていた左ボディーカウンターを決めてタガカナオの体をくの字に折ると、以降は左ジャブを使ってコントロール。ボディーカウンターを警戒するタガカナオは右スイングを控え、すっかり攻め手がおとなしくなってしまった。
初の長丁場戦だった佐野は、中盤以降、ゆったりとした自分のテンポにタガカナオをはめ込んで、すいすいとマイペースで動き回った。佐野(22歳)は11勝5KO1分。タガカナオ(26歳)は11勝9KO1敗。
また、IBFユース・S・フライ級王座決定10回戦は、花田颯(KWORLD3)がケネス・ラピスタ(フィリピン)に98-92、96-94、98-92の3-0判定勝利を収めた。
初回から近い距離で戦う時間が長くなり、ラピスタが右アッパーを決めれば、花田は左フックを上下に差し込む。花田はガードを固めてストレート、フックの被弾を遮るが、ガード間を狙うラピスタの右アッパーを受ける場面が目についた。
中盤に入ると花田は左ジャブを使ってのサークリングも見せるが、ラピスタはこれに乗じて長いブローを叩きつけ、花田の右目周りを腫れさせる。
9回、ガードを固めてふたたび前に出た花田。左ボディーを引き続き効果的に決めたが、ラピスタも右アッパー、左ボディーと必死に繰り出して反撃した。花田(23歳)は5勝2KO1敗1分。ラピスタ(21歳)は7勝6KO1敗。
◇S・ライト級6回戦
宮川竜成(尼崎亀谷)[判定3-0(59-55、58-56、58-55)]アスカット・クルタエフ(キルギス)
◇S・ライト級6回戦
アブザル・セリク(カザフスタン)[TKO3回]ヌルスルタン・トゥロクロフ(キルギス)


