名城、スリヤンに0-3判定負け-WBC世界S・フライ級
2011年11月4日 23時46分
2011年11月4日 15時58分
今年度の東日本新人王トーナメント決勝戦が3日後楽園ホールで行われ、12階級の新人王が誕生した。この日はフライとS・フライの2階級が棄権により不戦勝となったため、残り10階級の試合が行われ、帝拳ジムはフライ級不戦勝の喜久里を含め新人王史上最多記録の4選手が優勝した。各級優勝者たちは12月23日同じリングで行われる全日本新人王決定戦(東西対抗)の東軍代表として西軍と雌雄を決することになっている。
この日熱戦の続いた中でのベストバウトはS・フェザー級。これまで5勝4KOの尾川堅一(帝拳)と6勝4KOの伊原健太(三迫)、共に非凡なボクシングセンスを持つ不敗のホープ2人が1Rからスリリングな強打戦を展開した。2回に入り尾川の左フックがボディーにめりこむと、伊原顔をゆがめてダウン。辛くも立ったがそれが精一杯。すぐさま尾川の右ストレートを今度は顔面に直撃され、2度ダウンで自動的にKOとなった。
勝った尾川(23)は日本拳法からの転身。愛知で道場を開く父に2歳から拳法を教え込まれ、個人戦で全国4位になったこともある。しかし体重制限のない日本拳法よりも実力を発揮できるとボクシングに転身し、名門・帝拳に入門。「上には上がいますので」と、世界王者の西岡や粟生ら強豪ひしめく帝拳でまじめに精進を続けた。「本当にうれしい。今日は(不戦勝の)喜久里の分まで頑張りました」。文句なしにこの大会のMVPに選ばれた。
三賞の他の部門は、技能賞がフェザー級で好選手溜田剛士(ヨネクラ)からダウンを奪って判定勝ちした千波丈二(勝又)、敢闘賞は下薗亮太(ワタナベ)とのタフな激闘を制し最終回TKO勝ちした横山雄一(帝拳)が選ばれた。
※写真上はS・フェザー級決勝で伊原をKOに沈めた尾川。これで最優秀選手賞を獲得した。下はこの日新人王を勝ち抜いた11選手。L・フライ級の横手は、試合でアゴを骨折した疑いがあり、治療のため表彰式を欠席した。
試合結果は下記の通り――。
MM 安慶名健(横浜光)判定 多打魔炸獅(TI山形)
LF 横手太一(ドリーム)判定 栗原俊博(新日本木村)
F 青山功(セレス)不戦 鈴木辰弥(山龍)
SF 喜久里正平(帝拳)不戦 蔦野哲平(帝拳)
B 尾島祥吾(川崎新田)負傷判定4R 中川とん虎(渡嘉敷)
SB 岩﨑悠樹(新開)TKO4R 藤田敏明(マナベ)
Fe 千波丈二(勝又)判定 溜田剛士(ヨネクラ)
SFe 尾川堅一(帝拳)KO2R 伊原健太(三迫)
L 横山雄一(帝拳)TKO5R 下薗亮太(ワタナベ)
SL 中澤将信(帝拳)判定 橋元納(金子)
W 藤中周作(金子)KO4R 森戸拓哉(ヨネクラ)
M 佐々木左之介(ワタナベ)判定 米澤重隆(青木)
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