挑戦者の挑発を無視 予備検診の粟生
2011年11月4日 11時53分
2011年11月3日 20時03分
明日、タイ・バンコクの国立競技場ニミブット体育館で行われるWBC世界S・フライ級タイトルマッチの計量が行われ、チャンピオン、スリヤン・ソールンウィサイと挑戦者名城信男(六島)ともパスした。
スリヤンのジム、ナコンルアンで行われた計量は波乱含みだった。まず12時開始のはずが名城陣営が渋滞に巻き込まれて50分遅刻。「遅れて申し訳なかった」という名城だったが、この遅刻をタイ側は、減量が苦しいから直前まで落としていた、と勘ぐったようだった。
そしてすぐさま計量。陣営が持参したオモリでハカリをチェックすると「200グラムほどオーバーで出る」(藤原トレーナー)。スリヤン・サイド、オフィシャルとすったもんだのやりとりとなったが「やることやっておかないと」と藤原トレーナー。最終的に合意し、王者はリミットでパスするも名城はパンツを脱いでも50グラムほどオーバーとなった。もっとも名城がトイレに行って再計量してすぐにリミットでパスしたが、「世界戦でパンツを脱いだのは初めて。タイまできてパンツを脱ぐとは思わなかった」と名城は苦笑した。
メディカルチェックのあとに行われたルールミーティングも延々1時間半ほど要した。名城が使用する薬の成分をJBCに電話して確認したほか、スリヤン陣営がコト細かく確認し、関係者はぐったりだった。
使用グローブはタイ製ツインズ。名城は「そうだろうと思ってずっと練習で使ってきた。使いやすいです。感触としては日本製よりややメキシコ製よりかな」と語り、いよいよ明日の本番に向かう。「やってきたことを出すだけ。積極的に行きます。こっちに来てハンデはなかった。気候的にも動きやすい。いいところですね。旅行で来たい」(名城)。
事前にリングチェックをしたという藤原トレーナーは「マットは柔らか目。スリヤンが足を使うなら、最後までもたないんじゃないですか。暑過ぎないし、アウェーの条件としてはいい」と語った。 試合は午後2時スタート。スリヤン-名城戦のほかにWBCアジアタイトルマッチが4試合にWBCムエタイのタイトル戦が9組行われる豪華版。名城は第2試合に登場。WBCムエタイではジョムトーン・チューワッタナも登場する。
検診の結果は次の通り
スリヤン 名城
血圧 110/80 130/90
脈拍 52 56
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