公益財団法人JKAオートレース事業所が第33期選手候補生の募集を開始した。募集予定人数は20名、うち女子選手を10名程度予定しており、ボクシングを含む各種スポーツ競技において優秀な成績を収めた選手には第1次試験の一部が免除される特例措置がある。

　元OPBF女子S･フライ級王者の藤本梨恵さん（写真）は2010年に天海ツナミ（アルファ）の持つWBA女子世界S･フライ級タイトル挑戦に失敗したあと引退を決意した。当初は「燃え尽きてどこにエネルギーを注げばいいかわからなかった」という中、オートレースの存在を知り、2012年に候補生に募集して試験に合格。現在は32期生としてレースで活躍している。

　藤本さんはオートレースのよさを「72歳のおじいさんでも現役選手がいるように、長く選手でいられること。普通に生活できる収入が得られること」と説明する。ちなみに応募年齢に上限はなく、同事業所のホームページによると平均年収は1300万円だ。

　候補生の募集は毎年あるわけではなく、今回の募集は4年ぶり。現在6人しかいない女子レーサーを一気に10人増やそうというのだから、女子への期待の高さが伺える。藤本さんは「ボクシングをやりきったらぜひこのチャンスを生かしてほしい」と話している。応募受け付け期間は10月19日まで。詳しくはホームページを参照。http://autorace.jp/recruit/