内藤律樹vs尾川堅一、あす注目の日本SFe級戦
2015年12月13日 15時16分
2015年12月13日 12時51分
ビッグマッチの実現はなかなかの難産となっている模様だ。カネロをプロモートするゴールデンボーイ・プロモーションとゴロフキンのK2プロモーションの交渉は金曜日までに合意にいたらず、WBCのマウリシオ・スライマン会長が声明を出すにいたった。
交渉のネックとなっているのは、試合報酬の配分と契約ウエートと言われている。無敗のゴロフキンはWBAタイトルを既に15度防衛し、10月にはデビッド・レミュー(カナダ)を下してIBF王座も統一した。ミドル級で最も強いボクサーであることはだれもが認めるところだ。
一方のカネロはメキシコのスターではあるが、ミドル級王座は獲得したばかり。ただし、人気という点ではカネロが上回る。その指標となるペイ・パー・ビュー(PPV)の購買件数は、タイトルを獲得した11月のミゲール・コット戦で90万件、2013年のフロイド・メイウェザー戦では220万件をマークした。ゴロフキンは初のPPVとなったレミュー戦が15万件に終わっている。いわば実力のゴロフキン、人気のカネロという構図が、試合報酬の分配を難しくしている。
もう一つは契約ウエートの問題で、カネロはミドル級リミットの160ポンドより5ポンド軽い155ポンド契約でコットと戦い、ベルトを手にした。カネロ側は今回も契約ウエートを希望しているはずで、ナチュラルなミドル級選手であり、160ポンドで試合がしたいゴロフキン側との溝は大きい。
また、開催時期を巡っても両者の希望には隔たりがあるとのこと。米メディアには、今回の交渉締結は難しく、来秋の対戦実現に向けて交渉は仕切り直しとなるのでは─との見方もあり、交渉の行方が注目される。
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