WBA世界ヘビー級レギュラー・チャンピオン、ルスラン・チャガエフ（ウズベキスタン）の2度目の防衛戦が3月5日、チェチェンのグロズヌイでルーカス・ブラウン（豪）を迎えて行われることになった。

　WBO･IBF･WBAスーパーの3冠を一挙にゲットしたタイソン・フューリー（英）、またアメリカ唯一のヘビー級王者デオンタイ・ワイルダー（WBC）の陰に隠れて存在感の薄いチャガエフだが、37歳のサウスポーはキャリア豊富なベテラン。昨年7月にフレス・オケンド（プエルトリコ）に判定勝ちして2度目のWBA王座に就き、1年ぶりの初防衛戦はフランシスコ・ピアネタ（伊）を初回KOで退けている。

　挑戦者のブラウンはWBAランキング1位、23勝20KOの無敗選手。年齢は36でとうが立ってはいるが、元王者リッキー・ハットンにプロモートされるオーストラリア期待のスラッガーだ。勝てば同国初の世界ヘビー級チャンピオン誕生とあって、張りきらないわけがない。「俺の両拳がジャッジだ」と早くもKO宣言をしている。

　帝王ウラジミール・クリチコ（ウクライナ）がこけて戦国時代に突入しそうな世界ヘビー級、こちらのカードも注目して損はしない!?