ゴールデンボーイ・プロモーションズ（GBP）は同プロモーションの最大のスター、サウル“カネロ”アルバレス（メキシコ＝写真）が5月、現在ラスベガスで建設中のアリーナのオープンに登場する可能性をほのめかした。期日はメキシコの戦勝記念日シンコ・デ・マヨに合わせた5月7日。昨年11月、ミゲール・コット（プエルトリコ）を下して獲得したWBC世界ミドル級王座の防衛戦で、相手は2月に発表されることになっている。

　ニューアリーナはラスベガスのメインストリート、ザ・ラスベガス・ストリップに建設中で、2万人収容。名称などはまだ公表されていない。カネロの試合が文字通りお披露目となり、来週NSAC（ネバダ州アスレチック・コミッション）が月例公聴会でボクシング興行の承認を与える運びとなった。

　一方、カネロとの対決がファンの注目を集めるWBA&IBF世界ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン（カザフスタン）は一部で5月にカネロと同じリングに出場する話が持ち上がっていた。しかし彼のプロモーター、K2プロモーションズは6日、ゴロフキンは4月23日、ロサンゼルスのLAフォーラムで防衛戦をセットされたと通達。既報のように相手はWBO王者ビリー・ジョー・サンダース（英）あるいはIBFの指名挑戦者トレアノ・ジョンソン（バハマ＝米）らが挙がっている。ひとまず2人の“共演”はなくなったようだ。