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世界初挑戦の大沢宏晋、舞台ラスベガスに気合十分

2016年10月5日 0時57分

 11月5日、米ラスベガスでWBO世界フェザー級王者オスカル・バルデス(メキシコ)への挑戦が決まった同級2位、大沢宏晋(ロマンサ雅)が4日、大阪府松原市の所属ジムで試合の正式発表を行った。

左から中島マネジャー、大沢、田中会長

 世界初挑戦が日本のボクサーがあこがれるラスベガスのリング、しかも世界6階級王者マニー・パッキャオ(フィリピン)の復帰戦のアンダーカードとあって、大沢は「とても幸せ。一発、一発の当て合いの勝負。不利といわれるほど燃えますし、ギャンブルの街で思い切りギャンブルの戦いをやります」と固い決意をみせた。

 31歳の大沢は2004年デビューで、30勝19KO3敗4分。11年にOPBFフェザー級王者に就き、3度防衛。今年4月にはフィリピンでWBOアジアパシフィック王座を獲得している。ヘルパーの仕事をしながらリングに立ち、ファイトマネーは世話をしている利用者のために使っているボランティア精神あふれるボクサーだ。

 田中雅春・ロマンサ雅ジム会長、中島利光マネジャーが同席して会見した大沢は「ボクシングを始めてから世界挑戦を目標に戦ってきた。笑われることもあったが有言実行できてよかった」と笑顔を見せた。

 相手のバルデスは20勝18KO無敗で下馬評は不利とされているが「好きに言ってもらってもいい。不利な試合ほど燃えて戦って勝って来たので、逆に励みにしたい。勝てばアメリカンドリームですが、偉い人間にはなりたくないし、普通の生活を送るのが一番と思っています」と大沢には気負いはなく、自然体だ。

 イスラエル、メキシコでボクシングを続け、元世界4階級王者のファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)のサブトレーナーを務めた経験がある中島マネジャーは「前王者のロマチェンコが相手なら、単なる記念挑戦に終わってしまうが、バルデスは初防衛だし、これまで一線級の相手の修羅場をくぐっていない。大沢にはジャブで足を使ったボクシングで戦うのではなく、勇気を持って強烈なパンチを交わし、カウンターでショートのワンツーを当てさせたい」と勝機のポイントを示した。

 大沢はジムワークを続け、試合5日前までにラスベガス入りする予定。また、ロマンサ雅ジムはロマンサジャパンジムに近く改名する。

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