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河野公平が再起戦快勝、船井龍一が日本SF級初防衛

2017年7月23日 18時44分

 23日大田区総合体育館のダブル世界タイトルマッチの前座で、元WBA世界S・フライ級チャンピオンの河野公平(ワタナベ)がラムボー・ゴーラットスポーツスクール(タイ)に5回TKO勝ち。昨年12月、WBO同級王者の井上尚弥(大橋)に敗れてからの再起に再起に成功した。日本S・フライ級タイトルマッチは、王者で船井龍一(ワタナベ)が挑戦者1位の奥本貴之(グリーンツダ)に7回負傷反対勝ち、初防衛に成功した。

河野はしっかり勝って10月のツォ戦につなげた

◇53.0キロ8回戦
河野公平(ワタナベ)[TKO5回1分35秒]ラムボー・ゴーラットスポーツスクール(タイ)
 約7か月ぶりのリングとなった河野はフットワークを使って出入りのボクシング。圧力をかけてボディ攻めを中心にラムボーに崩しにかかった。ラムボーもやられっぱなしではなく、手数をよく出して応戦した。コツコツと攻めた河野は4回、連打からの左ボディでラムボーをキャンバスに沈め、5回に左フックで2度目のダウン。ノーカウントでストップとなった。

河野は10月7日、香港でWBO1位と対戦内定

 36歳の河野は33勝14KO10敗1分。「正直内容はよくなかったが、次につながった」と河野。これで10月7日、香港でWBO同級1位レックス・ツォ(香港)と対戦することが内定した。ラムボーは23勝3KO10敗1分。

奥本のプレスをかわしアッパーを打ち込む船井

◇日本S・フライ級タイトルマッチ
船井龍一(ワタナベ)[負傷判定7回1分32秒3-0(68-65×2、67-66)]奥本貴之(グリーンツダ)
 3月に中川健太(レイS)との“同級生対決”を制して王者となった船井が、初日本タイトル戦のサウスポー奥本を迎えた。

 互いにフェイントをかけ合い、駆け引きの時間が長いスタートとなったが、リーチで上回る船井が初回に右ストレート、2回に左フックを決めるなど先制。3回に奥本が攻勢に出て、バッティングで船井が右まゆをカットしたが、4回は船井が右ストレートを決めてチャンスを作った。5回に船井が左目上部をカット。5回終了時の採点は48-47×2、49-46で船井がリードした。

船井が両目上をカットして負傷判定に

 5回以降、奥本が前に出て、船井はボディ攻めて対抗。試合は接近戦の時間帯が増える。両者ともに手数は互角だが、有効打では王者がやや優勢。船井は7回、右ストレート、左フックを決めてチャンスを作るが、ここまで再三ドクターチェックを受けていた船井の傷が深く、ストップとなった。WBA15位にランクされる船井は28勝19KO7敗。奥本は18勝8KO8敗3分。

◇60.5キロ5回戦
三代大訓(ワタナベ)[TKO3回1分34秒]ソムサックチャイ・ソーソーナロン(タイ)
 元中央大主将三代のプロ3戦目。スタートこそ攻めあぐねた三代だったが、徐々にボディを効かせると、3回に左右のホディでダメージを与え、右アッパーでダウンをゲット。立ち上がったソムサックチャイにラッシュしたとこでストップ。デビューから3連勝(2KO)をマークした三代は「(島根県初の)チャンピオンになって島根県の観光大使になりたい」。

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