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前世界王者の木村翔 上海の再起戦は3回TKO勝ち

2019年3月30日 22時15分

 前WBO世界フライ級チャンピオンの木村翔(青木)が30日、中国・上海で行われたOPBFシルバー・フライ級王座決定戦で、ウィチャー・プライカオ(タイ=ピグミー・ゴーキャットジム)に3回2分20秒TKO勝ち。昨年9月、田中恒成(畑中)に世界王座を奪われて以来となる試合に勝利した。

再び世界に向けてのスタートラインに立った木村

 木村は17年7月、上海で中国のスター、ゾウ・シミンを下して世界タイトルを獲得。この一戦をきっかけに現地で人気を博し、日本の元世界王者としては異例となる中国での再起戦となった。

 対戦相手の37歳プライカオは前日に計量失格。腹回りがやや緩いプライカオに対し、30歳の木村は初回からプレスをかけ、左ボディ、左アッパーで迫った。

 プライカオもボディを盛んに打ち返してプライドを見せたものの、2回に木村の左ボディを浴びると早くも後退。木村は右にもつなげ、終盤には左フックを顔面に決めてタイ人をダウン寸前に追い込んだ。

 3回、木村は左ボディからの攻撃でプライカオをキャンバスに送ると、さらに右アッパーをきれいに決めて再びタイ人を突き落とす。最後は左ボディから連打を浴びせ、3度目のダウンを奪ってストップとなった。

 木村は18勝11KO2敗2分。試合後のインタビューで「また必ず世界チャンピオンになりたいと思います、中国で」と答えた。ミニマム級で世界挑戦経験のあるベテランのプライカオは調整不足。60勝24KO11敗2分。

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