11日（日本時間12日）米バージニア州フェアファックスで挙行されたIBF＆WBA“スーパー”統一世界S･ウェルター級タイトルマッチは、挑戦者のIBF1位ジュリアン・ウィリアムズ（米）が12回3-0判定勝ち。不利の予想を覆し2冠を獲得した。

　州は違うが故郷に近い会場はハードへの応援一色。しかし初回、積極的に出たウィリアムズが2回、右でチャンスをつかみ、左強打でハードを倒す。

　3回、挽回したハードに対し、、ウィリアムズも懸命にパンチをリターンし、両者は激しいペース争いを繰り広げる。挑戦者の左目尻が腫れ、ハードも右目をカット。出血が続くハードにウィリアムズはボディー打ち、左右アッパーなどをヒットして両者ともに引かない。

　終盤も消耗戦となったが、右アッパーなどを断続的に決めたウィリアムズが116-111、115-112×2のスコアで勝利コールを受けた。

　インタビューで涙を流したウィリアムズは27勝16KO1敗1分。IBFのV5に失敗したハードは23勝16KO1敗。