11月10日、両国国技館でWBA世界ライト級王者リチャード・アブリル（キューバ）に挑むホルヘ・リナレス（帝拳）が元2階級制覇王者セレスティーノ・カバジェロ（パナマ）と、ロンドン五輪米国ライト級代表のホセ・ラミレス（米）をスパーリングパートナーに迎えてトレーニングに励むことになった。帝拳ジムが1日発表した。

　3階級制覇を目指すリナレスは間もなくラスベガス入り。現地で26日までパートナーを務めるのがカバジェロとラミレスだ。37歳のカバジェロは180センチの長身とクセのあるスタイルで長くWBA･S･バンタム級王座を守り、フェザー級でも世界王者になった実力者。ロンドン五輪に出場したラミレスはデビューして1年足らずの21歳で、6勝4KO無敗というアメリカの若きホープだ。

　リナレスはこのベテランとホープと拳を交え、11月10日のリングに向けて万全の準備を整える。パートナーを務めるカバジェロにとっても今は大事な時期だ。プロモーターやWBAとのトラブルで試合枯れし、1年4ヵ月ぶりの試合となった4月のWBCフェザー級挑戦者決定戦では、ロビンソン・カステジャノス（メキシコ）にまさかの敗北。リナレスとのトレーニングを再浮上のきっかけにしたいところだろう。キャリアの浅いラミレスは言うに及ばず、世界を目指す3人にとって実りあるトレーニングとなりそうだ。