世界タイトル2019後半戦 注目統一戦が多数
2019年9月10日 16時06分
2019年9月10日 11時41分
10月26日ロンドンのO2アリーナで開催が決まったWBSS・S・ライト級決勝の記者会見が現地時間9日、ロンドンで開かれ、WBA同級王者レジス・プログレイス(米)、IBF同級王者ジョシュ・テイラー(英)が出席した。しかし、この日の話題をさらったのは前座のヘビー級戦で元WBO王者ジョセフ・パーカー(ニュージーランド)と対戦する“悪童”デレク・チゾラ(英)だった。
過去の記者会見で机を投げ飛ばすなど“前科持ち”のチゾラがこの日もやった。記者会見でプロモーターのエディ・ハーン氏から紹介を受けると、「2、3質問をさせてくれ。いったいメインイベントはだれなんだ?」と口火を切った。
ハーン氏がプログレイスを指さして「あなたの隣に座っている紳士だよ」と答えると、「それなら私は働かない。やつらのためにチケットを売るつもりはない」とコメント。WBSS決勝がメインのイベントに出ることが不満のようで、その後も「もっとファイトマネーを出せ」、「オレをメインにしろ」、「WBSSはグラスゴーでやればいい」と言いたい放題だった。
記者会見のためにわざわざアメリカから駆け付けたプログレイスは「彼はメインに出たいんだ。分からないわけではない」と大人の対応を見せた上で「世界で一番のファンが待っているロンドンに来るのは夢だった。今回の試合にはWBA、IBFベルト、リングマガジンベルト、アリトロフィーがかかっている。こんなに素晴らしいことはない」とビッグイベントをPRした。
プログレイスは先月、WBSSをアメリカの裁判所に訴え、出場辞退を表明し、その後の話し合いで出場を決断した。記者会見での懸命アピールは、チゾラが乱した空気を元に戻すだけではく、自らがこの試合にかける“本気度”をロンドンのファンにアピールする意味もあったことだろう。Photos by Mark Robinson
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