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井上尚弥 ドネア対策着々「右を不用意に出さない」

2019年9月27日 21時18分

 WBA・IBF世界バンタム級チャンピオンの井上尚弥(大橋)が27日、横浜市内のジムで弟のWBC同級暫定王者、拓真とともに練習を公開した。両選手は11月7日、さいたまスーパーアリーナでダブル世界タイトルマッチに臨む。

 試合までおよそ1ヵ月半。ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級決勝で百戦錬磨のWBAスーパー王者ノニト・ドネア(比)と対戦する井上は着々とドネア対策を進めていた。

マススパーで相変わらず軽快な動きを見せた井上(右)

 今月中旬の走り込み合宿を終えて、今週はパウンド・フォー・パウンド・キング、ライト級世界王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)のスパーリング・パートナーを130ラウンド務めた19歳、ジャフェスリー・ラミドとスパーリングを敢行した。

 井上はアマチュアの全米フェザー級ランキング2位のホープ、ラミドと4度スパーリングをして、4度目のスパーで左ボディを効かせてダウンを奪ったそうで、大橋秀行会長は「尚弥はロマチェンコを超えた」と興奮気味。ちなみにラミドによると、ロマチェンコとのスパーリングでもボディを効かされてダウン状態になったことが1度だけあるという。

こちらはチーム井上とリームラミド

 井上は「(ラミドは)ラウンドごと考えて戦ってくるので、すごく練習になった。スタイルは違うけど(ラミドはアウトボクサー)、ドネアはキャリアがあるし、ラウンドごとにいろいろ考えてくると思う」とコメント。東京オリンピック出場してプロ入り、という青写真を描く若手有望株とのスパーリングに手ごたえを感じたようだ。

 この日は同門の中澤奨と3ラウンドのマススパーリングを披露した。相変わらずジャブとフットワークで距離を取り、まずはドネアの強打をもらわないという強い意識を感じさせた。「(ドネアの)左への反応はより高めている。右ストレートを不用意に出さないことを意識していますね」と井上。バンタム級最強を決める一戦に向け、ここまでは抜け目のない調整を続けていると感じさせた。

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