WBCフライ級王者フリオ・セサール・マルティネス（メキシコ=写真）が元S･ライト級&ウェルター級王者ジェシー・バルガス（米）がホスト役を務めるネットメディア「ペレアムンド」に出演。もっとも対戦を希望する相手に前WBOフライ級王者の田中恒成（畑中）の名前をあげた。

　9歳でグローブを握ったというマルティネス（25）はボクサーになったきっかけなどを話した後、2人の“エディ”に感謝の意を表した。契約を結んだマッチルームボクシングのプロモーター、エディ・ハーンとトレーナーのエディ・レイノソ両氏だ。また英国へ遠征したチャーリー・エドワーズ戦では試合は無効試合に終わったものの、ファンに歓待されたことを明かした。

　バルガスから「誰と戦いたいか？」と聞かれたマルティネス（16勝12KO1敗1無効試合）は「WBO王者のコウセイ・タナカ」と即答。「フライ級で今、一番強いのがタナカ。彼と統一戦をやりたい」と3階級制覇王者をターゲットに挙げた。

　しかし田中はフライ級王座をとっくに返上してS･フライ級転向を表明している。マルティネスはその事実を知っているのか、知らないのか…。高く評価するのだから田中の試合をよく見ているのは間違いなさそうだ。

　同時にマルティネスはIBF王者モルティ・ムザラネ（南アフリカ）との対決も希望。別の場所ではS･フライ級王者フアン・フランシスコ・エストラーダ（メキシコ）の名前も挙げているから、将来的には田中との対戦もなくはないだろう。とにかく強い選手、ビッグネームの名前を挙げて元気なところをアピールしている。Photo/SUMIO YAMADA