メキシコの殿堂入り元王者同士、ウンベルト“チキータ”ゴンサレスとダニエル・サラゴサが慈善エキシビションマッチを行うことになった。スケジュールは8月14日。会場はまだ未定だがメキシコ国内で開催される。WBCが通達した。

　L･フライ級でWBCとIBF王者に君臨したゴンサレス氏（54）はマイケル・カーバハル（米）との3連戦がキャリアのハイライト。引退後は事業で成功し、メキシコのグレートたちの中では珍しく、王座を失った後カムバックすることはなかった。今回のイベントも自身の「チキータ・ボクシング」が主催する。

　バンタム級でも王座に就いたサラゴサ氏（62）だが、全盛期はWBC･S･バンタム級王者時代。名将ナチョ・ベリスタイン氏の下でキャリアを進め、辰吉丈一郎との2戦を含めて日本で4度世界タイトルを行い全勝。同氏も引退後は経済的に恵まれた暮らしを送っている。両氏ともニューヨーク州カナストータの国際名誉のボクシング殿堂博物館入りを果たしている。

　イベントは入場料を徴収して行われ、収益は有望な若いボクサーの育成基金に寄付される。通常の10回戦、8回戦などもカードに組み込まれている。