延期となっているヘビー級3冠王者アンソニー・ジョシュア（英＝写真）とIBF指名挑戦者クブラット・プレフ（ブルガリア）の一戦が12月12日、ロンドンのO2アリーナでの開催に向けて交渉の最終局面に入った。ダン・ラファエル記者がボクシングシーンでレポートしている。

　この試合は当初、6月20日にロンドンのトッテナム・ホットスパースタジアムで7万人の観衆を集めて開催される予定だった。しかし新型コロナウイルスの影響で延期となり、年内の実現が模索されていた。

　ジョシュアのプロモーター、マッチルームボクシングのエディ・ハーン氏はこの計画を認めた上で、イギリスでの興行は10月から収容人数の少なくとも25％の客入れが認められる見通しだと説明。客入れ興行を目指す意気込みだ。

　問題は当初の予定よりもゲート収入が落ちるため、以前に締結した契約内容を変更する可能性が生じること。契約が合意に達しない場合はIBFの入札に持ち込まれ、ジョシュアが65％、プレフが35％という配分となる。

　プレフ陣営がファイトマネーに納得しない可能性は残るが、来年にジョシュアとWBC王者タイソン・フューリー（英）のビッグマッチを画策するハーン氏としては、是が非でも交渉をまとめたいところだろう。