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王者の井岡「レベルの違い、格の違い見せたい」

井岡一翔vs.田中恒成 12.31注目対決ついに発表 
王者の井岡「レベルの違い、格の違い見せたい」

2020年11月9日 14時16分

 4階級制覇王者と3階級制覇王者のビッグマッチが実現―。WBO世界S・フライ級チャンピオンの井岡一翔(Ambition)が9日、オンラインで記者会見を開き、12月31日に東京・大田区総合体育館で指名挑戦者1位の田中恒成(畑中)と2度目の防衛戦を行うと発表した。試合の模様はTBS系列で生中継される。

写真提供=Ambitionジム

 これが4階級制覇王者のプライドなのだろう。会見で井岡は“格の違い”をはっきりと強調した。田中の印象を問われると、「特に印象はないですけど実績のある選手で3階級制覇している」と一定の評価をしながら、「今回は相手にとっても4階級制がかかっている。日本人初の4階級制覇王者としてそれは必ず阻止しなければならないと思っている」と力強く宣言した。

 続いて「日本人選手とやるのは久しぶりなので国内が盛り上がればいいと思う。今回も内容と結果にこだわっていきたい」と余裕を見せた上で、「レベルの違い、格の違いを見せたいと思う」と自信満々に言い切った。

 さらには「テクニックを争う試合になるか、気持ちを争う試合になるか」という質問には、「極端に言うと負ける気はしないので、どっちの展開になってもいいと思う」とコメント。どう転んでも勝つのは自分だとアピールした。

 17年暮れに引退を表明し、18年に復帰した井岡は海外での活躍を希望しており、このクラスを牽引するWBC王者のフアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)やWBAスーパー王者のローマン・ゴンサレス(帝拳=ニカラグア)をターゲットにしている。こうした状況で田中が今年に入りWBOフライ級王座を返上、フライ級スーパー王者に認定されていたことからS・フライ級でいきなり指名挑戦者の地位を獲得した。

 こうした状況で井岡は田中戦を「僕にとってメリットのない試合だと思っている」とまで口にし、あくまで指名試合であること、コロナ禍で外国人選手が招へいしにくい状況からこの試合を受けたという立場を強調。「いろいろ考えましたけどタイトルを保持していたほうがそういう方向性(他団体王者との統一戦)につながると思う」、「勝ってそこに入っていきたい。そのためにも重要な試合になる」と今回を“ステップ”と位置づけた。

 井岡はコロナ禍でもモチベーションの低下は一切なく、対人練習以外の基礎練習を積み重ねてコンディションは上々とのこと。これからスパーリングを開始し、アメリカ在住のイスマエル・サラス・トレーナーが来日できるように手配も進めているという。

 あすは田中が記者会見を開く予定。「格が違う」と何度も口にした井岡の言葉にどう反応するのか注目だ。

■井岡一翔(いおか・かずと)
生年月日 1989年3月24日、31歳
出 身 大阪府堺市 大阪・興国高→東京農大中退
身 長 164.2センチ(昨年12月予備検診時)
リーチ 167.0センチ
アマ戦績 105戦95勝10敗(高校6冠獲得)
プロデビュー 2009年4月12日
プロ戦績 27戦25勝14KO2敗
獲得タイトル 日本L・フライ級、WBCミニマム級(防衛3)、WBAミニマム級(2団体統一)、WBA・L・フライ級(防衛3)、WBAフライ級(防衛5)、WBO・S・フライ級(防衛1)

■田中恒成(たなか・こうせい)
生年月日 1995年6月15日、25歳
出 身 岐阜県多治見市 岐阜・中京高→中京大
身 長 164.2センチ(昨年12月予備検診時)
リーチ 164.0センチ(同)
アマ戦績 51戦46勝5敗
プロデビュー 2013年11月10日
プロ戦績 15戦15勝9KO
獲得タイトル 東洋太平洋ミニマム級、WBOミニマム級(防衛1)、WBO・L・フライ級(防衛2)、WBOフライ級(防衛3)

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