今週土曜日14日（日本時間15日）WBA･S･フライ級レギュラー王者ジョシュア・フランコ（米）との再戦に臨む前王者アンドリュー・モロニー（豪州＝現2位）が試合を全米に中継するESPNのインタビューでベルト奪回を誓った。

　6月行われたフランコとの初戦は前半優勢に進めたモロニーをフランコが追い上げる展開で終盤に突入。11回にダウンを奪ったフランコが3から1ポイント差の3-0判定勝ちで戴冠した。

　インタビューでモロニーは試合途中で両耳の鼓膜が破れたと告白。それが影響してバランス感覚が崩れ、攻撃がスムーズに運ばなかったと明かした。しかし「それを敗戦の言い訳にはしたくない」とも強調。　

「鼓膜、口と目のカット、鼻血の痛みは世界タイトルを失った苦痛に比べれば、何ということのないものだった。世界タイトルの持つ意味を痛感した。今回はずっとベターな出来を披露してフランコに勝つ」と決意を語った。

　フランコは先月31日、双子の兄ジェーソンがWBAスーパー・IBF世界バンタム級王者の井上尚弥（大橋）に7回KO負けで敗退。フランコに敗れた直後にジェーソンが勝利を飾った経過があり、今度は自分が兄弟の連敗を食い止めると気合を入れている。

　イベントはラスベガスのＭＧＭグランド・カンファレンスセンター（通称ザ・バブル）で行われ、メインは王者テレンス・クロフォード（米）vs.挑戦者ケル・ブルック（英）のWBO世界ウェルター級タイトルマッチ。