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WBAのチャンピオン減少プラン進む ゼロだった1人王者が1年で7階級に さらなる進展に期待

2022年5月26日 13時09分

 昨夏にチャンピオン減少方針を打ち出したWBAが26日、計画が順調に進んでいることをホームページ上でアピールした。

京口(左)とエストラーダ。ともに正規王者と対戦する

 正規王者とスーパー王者に加え、暫定王者やゴールド王者までチャンピオンのバーゲンセールでひんしゅくを買っていたWBAがチャンピオン減少を“公約”に掲げたのは昨年8月のことだった。

 ことの発端は同年8月に米ミネソタ州で行われたWBAウェルター級暫定王座決定戦の議論を呼ぶ採点だった。これをきっかけにアメリカ・ボクシング・コミッション協会はWBAに強く抗議するとともにWBAに王者減少などの改革を要求。これが受け入れられない場合は、米国内でのWBAタイトルマッチを承認しない可能性も示したことで事態が動いた。

 当時、全17階級の内訳は、全階級に正規王者が存在した上でスーパー王者16人、ゴールド王者12人、暫定王者10人、休養王者2人が存在。チャンピオンが1人しかいない階級はひとつもなかった。

 こうした事情を踏まえ、WBAはゴールド王者を廃止した上で、複数王者たちによる団体内の“統一戦”をオーダー。その結果、現在はスーパー王者と正規王者が存在する階級が10階級、チャンピオン1人の階級が7階級というところまでこぎつけた。

 複数チャンピオンが存在する10階級のうち、L・フライ級はスーパー王者の京口紘人(ワタナベ)が正規王者エステバン・ベルムデス(メキシコ)と6月10日に対戦し、S・フライ級はスーパー王者フアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)が正規王者ジョシュア・フランコ(米)と7月16日に対戦すると報じられている。WBAはフェザー級のスーパー王者レオ・サンタクルス(メキシコ)と正規王者リー・ウッド(英)との対戦もオーダーしており、すべて実現すればさらに3階級で1人王者となる見通しだ。

 一方で、方針表明以降もスーパー王者が存在する階級で空位の正規王座決定戦が行われたケースもある。WBAは「今後も計画が進むように適切な決定をしていく」と意気込みを表明しており、さらなるプランの推進に期待が集まる。

 ちなみに他団体はIBFが全階級でチャンピオンは1人、WBOが1階級に暫定王者がいる。WBCは暫定王者が2階級、フランチャイズ王者が2階級に存在する。

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