あす韓国に赤穂亮が登場「自分への挑戦」 元3階級王者カシメロとキャリア最大の大一番
2022年12月2日 19時07分
2022年12月2日 14時40分
あす3日、後楽園ホールで開催される「ダイナミックグローブ 大和魂」の計量が2日、日本ボクシングコミッションで行われた。メインの日本&WBOアジアパシフィック・フェザー級タイトルマッチは、王者の阿部麗也(KG大和)と挑戦者2位の前田稔輝(グリーンツダ)はともに57.0キロでリミットの57.1キロに合格した。
5月に日本王者の丸田陽七太(森岡)を下し、3度目の正直で日本タイトル、同時にWBO・AP王座を獲得した阿部が初防衛戦を迎える。「初防衛戦という感覚はあまりない」という阿部だが、売り出し中の東洋太平洋王者、武居由樹(大橋)を中心に、同S・フェザー級王者の力石政法(緑)、日本ランカーの石井龍誠(金子)ら実力者とのスパーリングでしっかりと準備を進めてきた。
「チャンピオンという感覚はないかもしれない」とも話す阿部だが、丸田を倒して王者になったことで、目標とする「世界」をはっきりと口に出せるようになったのが、ベルトを巻いた一番のメリットだ。
対戦相手の前田については「スピードがあってキレのある左ストレートを打つ、周りの評価は高いみたいですけど」と評価しながら、「まあ何も起きずに終わると思います」と自らの順当勝ちをアピール。IBF5位を筆頭に4団体で世界ランキング入りしているサウスポーは「倒して勝って来年は上につながる試合をしたい」と決意を語った。
小学生から大学生まで日本拳法に打ち込み、10のタイトルした経歴を持つ前田はこれが初のタイトルマッチ。「こんなに早くチャンスがくるとは思わなかった」と初めての大舞台を歓迎した。
同じ日本拳法出身で世界王者になった尾川堅一(帝拳)が15年12月、初めて日本タイトルを獲得した試合を生観戦し、「自分にもチャンスあがる」とボクサーを志した。以来、尾川の背中を追いかけて日本タイトルマッチの舞台にたどりついた。
こちらも世界を目指すサウスポーは「どこかで苦しい展開になるとは思うけど、その準備はしてきた。リングで証明したい」とタイトル奪取に意欲を見せた。明日は尊敬する尾川も観戦に訪れる予定だ。
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