現地時間14日、ロシアのチェリャビンスクにあるトラクトル・スポーツ・アリーナにて、ダブルWBA暫定戦を軸にしたRCCボクシング・プロモーション主催興行が行われた。メインイベントのWBA暫定ブリッジャー級タイトルマッチは暫定チャンピオンのゲオルギー・ユノヴィドフ(ロシア/221.8ポンド)が同級8位のバルタン・アルチュニャン(ロシア/223.8ポンド)に6ラウンドTKO負けを喫し、王座交代となった。

パワーに定評のあるサウスポーのアルチュニャンはこれまでヘビー級を主戦場としている点が不安要素。しかし初回からユノヴィドフに対し、ジャブを軸にプレッシャーを掛けて優勢に試合を進め、3ラウンドに左フックのダブルでユノヴィドフからダウンを奪う。4ラウンド開始早々にも、再びアルチュニャンの左アッパーを浴びたユノヴィドフが膝を揺らした。
5ラウンド、打ち疲れたかアルチュニャンの手数が減り、ユノヴィドフがコンパクトなパンチを返しだす。6ラウンドも序盤はユノヴィドフがコツコツとパンチを入れながらアルチュニャンをロープに押し込んだが、ここでアルチュニャンの左フックがアゴにヒット。ユノヴィドフがよろよろとたたらを踏んでコーナーに後退し、さらに左を浴びて膝をつく。再開に応じたユノヴィトフだが、アルチュニャンの追撃で体をよろめかせたところでレフェリーが割って入った。
26歳のアルチュニャンは12戦全勝8KO。レギュラー王者、ムスリム・ガジマゴメドフ(ロシア)との団体内統一戦が見たいところ。一方、昨年7月にエフゲニー・ロマノフ(ロシア)を破り手にした暫定王座の初防衛に失敗した33歳のユノヴィドフは11勝7KO2敗となった。
■ディケンズのクラスに暫定王者サメドフ誕生
WBAスーパーフェザー級暫定王座決定戦は同級1位のエルヌル・サメドフ(アゼルバイジャン/129.9ポンド)が同級13位、ジョン・レノン・グティエレス(コロンビア/129.7ポンド)に11ラウンドTKO勝利。地元のサメドフが暫定王者となった。
1発をしっかりと打ち込むスタイルを持つ両者による対戦は、サウスポーのサメドフが巧みに上下へ打ち分け、グティエレスもコンビネーションで対抗し、見応えある攻防が中盤まで続いた。徐々にサメドフが有効打数で流れを引き寄せると、迎えた7ラウンド序盤、揉み合いからの右フック、左アッパーがヒットしてグティエレスが足をバタつかせ、さらに追撃を受けてダウン。
立ち上がったグティエレスに対し、サメドフは一気に畳みかけるとグティエレスはたびたびバランスを崩しながらも懸命に打ち返す。サメドフの打ち疲れも影響しゴングに逃げ込んだグティエレスは8ラウンド以降、懸命に反撃を狙うが、サメドフはペースを渡さない。そして11ラウンド2分過ぎ、サメドフがロープに詰めて右フックを当てこの試合2度目のダウンを奪う。立ち上がったグティエレスだったが、再び右フックをモロにアゴにもらい、右膝から崩れ落ちるとレフェリーはカウントを数えず両手を交差している。
正規王者のジェームス・ディケンズ(英国)が就くなかで暫定王座を獲得した32歳のサメドフは22勝11KO1敗、31歳のグティエレスは11勝7KO1敗とし、ロシア・デビュー戦は黒星となった。なお名前(ジョン・レノン)の由来は父親が「ビートルズ」の大ファンだったためと報じられている。
IBFの下部組織、ユーラシア・ボクシング・パーラメントのスーパーライト級チャンピオン、イバン・コゾロフスキー(ロシア/139.5ポンド)がライ・セイヅァノフ(カザフスタン/140ポンド)に9ラウンド終了、棄権によるTKO勝利をおさめ、王座防衛に成功した。28歳のコゾロフスキーは13戦全勝5KO、敗れた27歳のセイヅァノフは12勝8KO2敗。

