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東京五輪ウガンダ代表 セムジュが日本デビュー 元WBO-AP王者の能嶋宏弥を下す

2024年4月1日 12時01分

 ダブル世界タイトル戦と同じ日、愛知県刈谷市のあいおいホールでは薬師寺ジム主催の「SPRENDID BOXING」が行われた。メインイベントのウェルター級8回戦では、東京五輪ミドル級のウガンダ代表からプロ転向したセムジュ・デビッド(中日)が日本ウェルター級3位で元WBOアジアパシフィック・ミドル級チャンピオンの能嶋宏弥(薬師寺)に3-0判定勝ちし、幸先よく日本デビューを白星で飾った。

勝利のセムジュ

 プロ転向後は母国で4戦全勝3KOというセムジュ(31歳)。初戦でいきなり元王者の能嶋と対戦したのはそれなりの勝算があったのだろう。しかしスパーリングで手合わせしている能嶋も初回から積極的に右ストレートを繰り出して行く。「アニマル」がニックネームのセムジュもこれに応戦して立ち上がりから粗っぽい振り合いとなった。

 2回、セムジュは右アッパーをボディーに打ち込み、以降は目に見えてボディーにパンチを集めたが、能嶋もよく対抗する。共にパンチの切れを欠きスリリングとはいいがたい試合だったが、その分手数は多く、互いが譲らない打撃戦は観客を喜ばせた。

能嶋を攻めるセムジュ

 在日のウガンダ同胞から大きな声援を送られながら、セムジュは休みなく手を出した。能嶋も7回は疲れて動きが鈍くなったが、セムジュも倒し切るパワーはなく、結局ダウンシーンはなし。ポイントの上では文句のないセムジュの判定勝ちだったが、採点は77-75(2人)、78-74と意外に小差だった。陣営によるとベストではなかったというが、試合後のインタビューで勝者は日本タイトルに挑戦を希望した。

 敗れた能嶋(28歳)は11勝5KO3敗1分。昨年9月、日本ウェルター級タイトルマッチで王者の坂井祥紀(横浜光)に敗れており、連敗となった。

5勝目をあげた樫谷

 セミのバンタム級6回戦では、樫谷樹歌(タイガーウイング)が3回にポンテープ・プンチャーリー(タイ)の右強打を受けてダウンする波乱の展開となったが、ピンチを脱した後は徐々にポイントを挽回し、3-0判定勝ち。採点は3ジャッジとも58-54の4点差だった。樫谷は戦績を5勝1KO2敗とした。

須賀(右)はアウェーで勝利

 もうひとつの6回戦は、昨年の全日本新人王ウェルター級決勝戦のリマッチ。松岡蓮(浜松堀内)が東京から日本10位の須賀大地(世田谷オークラ)にリベンジ戦を挑んだ。2-1判定だった前回同様今回も接戦。松岡は積極的に手を出したが、結果は2-0のマジョリティデシジョンで再び須賀の手が上がった。

 際どい判定だったが、かわしながら右を当てる戦法に徹した須賀をジャッジが支持した。アウェーでうれしい勝利を飾った須賀はこれで 5勝1KO負け知らず。松岡は5勝5KO7敗1分となった。

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