13日、東京・後楽園ホールで開催された『第154回フェニックスバトル』のセミファイナルには昨年5月、エドゥアルド・ヌニェス(メキシコ)とのIBF・S・フェザー級王座決定戦に判定で破れた力石政法(大橋)が登場。60.0kg契約8回戦でWBOアジアパシフィック11位のリト・バデナス(比)を8回3分9秒でKOし、リング復帰を飾った。

パデナスを倒した力石
左肩の手術を経て再起した力石が、肩書き、戦績以上に強豪のバデナスに苦しみながらも、安定した技術・駆け引きを見せて最後は鮮やかに試合を決めた。
前の手の駆け引きから左カウンターをヒットしてスタートした力石は、反応鋭く対応し、左フック、右オーバーハンドを狙うバデナスに3回、左ボディーカウンターをヒット。しかし4回にはバデナスに右カウンターを合わされて一瞬ピンチをつくってしまう。だが、その右を防ぐための左フック、ストレートを連発し押し戻した。
力石がバデナスの右に対し、左アッパーも合わせて上下に差し込むと、バデナスは左ショートフックのカウンター狙いにシフト。7回には間合いを詰めて力石にプレスをかけてくるが、力石はしっかりとステップで対応し、左ボディーカウンターをヒットしてバデナスを一瞬たじろがせた。
そして最終8回、右フックによって左耳から出血した力石を、バデナスは勢いを増して攻め込むが、力石はバデナスの右に左ボディーカウンターをグサリ。ここで一気に連打を仕掛けるとバデナスはキャンバスに沈み、ボディーのダメージが深く、10カウントが数え上げられた。
「ヒヤヒヤさせてしまってすみません。打たせてカウンターを狙ったが、バデナスの右が思いのほかよくて合わせづらかった」という力石は、ふたたび世界挑戦・奪取への意欲を語った。力石(31歳)は17勝12KO2敗。バデナス(25歳)は8勝7KO3敗1分。

プロテストに合格した藤木
■藤木公開プロテストで合格
アマチュア9冠、49勝33RSC無敗の“キング”藤木勇我(18歳=大橋)が公開プロテストに臨み、日本ユース・ライト級王者の橋本舞孔(DANGAN)と3分3ラウンドのスパーリング。サウスポーの橋本に対し、多彩な左ジャブと左右の上下攻撃、誘ってカウンターを狙うなどの組み立て等を披露。大器ぶりを発揮すると、スパー後にはテスト課題のシャドーボクシングも見せた。
メインイベント前にテスト合格が発表された藤木は6月10日、後楽園ホールのメインイベントでデビュー戦を行う。
◆49.0kg契約8回戦
北野武郎(大橋)[判定2-1(78-74、75-77、77-75)]カート・ジョン・パブラル(比)
昨年10月にWBOアジアパシフィック王座獲得のならなかったWBCミニマム級12位の北野が同じサウスポーのパブラルに手を焼いたものの、2-1判定で勝利した。
北野のスピードに対し反応のいいパブラルが初回に左クロス、左から返す右ストレート、右フックをヒット。前後動作がベースの北野に対し、左右の幅を広く使いながら攻め込むパブラルの多彩さが目立った。
しかし、北野は距離を遠く取りつつパブラルの飛び込みをかわしながらリターンし、徐々にペースを挽回。6回には長い左ボディーを強烈にヒットしたが、7回にパブラルが左クロスを合わせて北野をよろめかせた。
最終回、試合を決めにきたパブラルは左クロス、右フックで猛攻。しかし、北野は冷静に立て直すと強烈な左ストレートを連発。疲労も見えるパブラルを追い込んだが、パブラルも左をリターンするなど最後までしっかりと抗った。北野(21歳)は10勝4KO1敗1分。大善戦のパブラル(20歳)は8勝5KO2敗。
◆49.0kg契約8回戦
荒竹一真(大橋)[KO2回58秒]パリニャ・カイカンハ(タイ)
◆ミドル級6回戦
佐々木革(八王子中屋)[判定3-0(58-56、58-56、58-56)]ユン・テギュン(韓国)
◆東日本新人王ライト級4回戦
山口聖矢(大橋)[判定3-0(39-37、39-37、40-36)]荒川大樹(T&T)
◆東日本新人王ミニマム4回戦
林兼士(大橋)[TKO2回2分32秒]大久保るきあ(八王子中屋)


