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マーシャルが女子S・ミドル級4団体王座奪取 試合前国歌を独唱したディザーン陥落

2023年7月2日 7時37分

 1日(日本時間2日早朝)、英マンチェスターのマンチェスターアリーナで挙行された女子の4団体統一世界S・ミドル級戦は、挑戦者で前WBOミドル級王者のサバンナ・マーシャル(英)が2-0の判定でチャンピオンのフランチョン・クルーズ・ディザーン(米)を破り、タイトルを獲得した。

 試合前、米国国歌を独唱したのはこれから1年2ヵ月ぶりの戦いに臨むディザーンだった。シンガーとしても活動する36歳のチャンピオンは堂々とこれを歌い上げ、試合開始のゴングが鳴った。

 積極的に飛び出したのもディザーン。上体をやや前に落とし左ジャブを伸ばす長身のマーシャルに右オーバーハンドから襲いかかった。しかしマーシャルは左右へも上体を動かしてリズムをつくり、ディザーンのプレッシャーに動じるふうでない。2回は右ストレートをヒットし、主導権を手繰り寄せていく。

 マーシャルが左ジャブ、右ストレート、ワンツーのクラシックなスタイルでディザーンを引き離す。なんとかしようと気持ちが先行して出たディザーンがかわされリングにダイブするシーンも出てきた。5回はそこにマーシャルのハードな右が決まるなど、チャンピオンの旗色は悪くなるばかり。

 ディザーンもチャンピオンの気迫を醸し出して食い下がる。しかしマーシャルのボクシングスキルとの差を埋めることはできず、失点のラウンドを重ねた。最終10回もマーシャルがディザーンを押さえ、試合終了のゴングを聞いた。スコアはジャッジ1人がドローとしたが、地元のマーシャルの明白な勝利だった。

 マーシャルは昨年10月にクラレッサ・シールズ(米)とのミドル級王座統一戦で敗れて以来の再起戦で2階級制覇に成功。戦績を13勝10KO1敗とし、シールズへのリベンジを希望している。4本のベルトを一挙に手放したディザーンは8勝2KO2敗。

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