8月に92歳になった業界の大御所、ドン・キング・プロモーターが年内2度のイベント開催を通達した。初めは11月4日、2回目は12月2日。いずれも米フロリダ州マイアミのマイアミ・ハイアライ・カジノで挙行される。

　11月4日はメインでWBCクルーザー級王座決定戦が行われる。カードは1位ノエル・ゲボル・ミカエリアン（アルメニア／ドイツ）vs.2位イルンガ・マカブ（コンゴ民主共和国／南アフリカ）。マカブは2月、バドゥ・ジャック（スウェーデン）にストップ負けで王座を失ったが、ジャックは9月に王座返上を伝えたとされる。ちなみにWBCランキングはジャックをまだ王者に据えている。

　12月2日はメインで元4階級制覇王者エイドリアン・ブローナー（米）がクリス・ハワード（米）とウェルター級リミットで対戦する。今年キング氏と契約した“問題児”ブローナーは6月、同氏のイベントで2年ぶりに復帰した。

　ビッグイベントを開催し隆盛を極めたキング氏は近年、細々と興行を開催しているが、メディア向けのレターには“エクストラバガンザ”（豪華なショー）、”オンリー・イン・アメリカ”といった懐かしいフレーズが並んでいる。