エスペランサジム主催の「STAY GOLD vol.2」は12日、大阪市のエディオンアリーナ大阪第2競技場で開かれた。メインの女子日本ミニマム級タイトルマッチ6回戦は、チャンピオンのロリト麻里菜（29＝エスペランサ）と同級1位、瀬川紗代（26＝ワタナベ）が対戦した。

　瀬川が開始から右フックで攻め込み、ロリトを後退させる展開になったが、ロリトはカウンターパンチで対抗。6ラウンドを互いに打ち合ったが、クリンチのシーンも目立ち、ともに決め手を欠いて引き分け、ロリトが初防衛を果たした。瀬川は2度目のタイトル挑戦が実らなかった。

　試合後、ロリトは「瀬川選手は姿勢が低くてやりにくかった。入ってくる時にカウンターを狙いすぎた。倒したいと力んでしまった。相手に合わせすぎで、反省しています」とドロー防衛を振り返った。

　瀬川は「パンチをもらって焦ってしまった。攻撃のスイッチを入れるのが遅すぎた。残念です」と唇をかみしめていた。ロリトは6勝2分、瀬川は1勝2敗1分。

　セミのS･フライ級8回戦は、18年全日本フライ級新人王の湊義生（JM・加古川）が3回に左フックでダウンを奪い、4回に右ショートストレートを決めて21年全日本同級王者の森野大地（フュチュール）にTKO勝ち。1年5カ月ぶりに再起を果たした。湊は11勝6KO6敗、森野は5勝3KO3敗。

◇女子日本ミニマム級タイトルマッチ6回戦
ロリト麻里菜（エスペランサ）［引き分け1-0（59-55、57-57×2）］瀬川紗代（ワタナベ）

◇S･フライ級8回戦
湊義生（JM・加古川）［TKO4回2分56秒］ 森野大地（フュチュール）

◇S･フェザー級6回戦
岩﨑一輝（勝輝）［TKO3回2分50秒］西条葵（升田）

◇68キロ6回戦
佐々木る玖（KWORLD3）［TKO2回2分57秒］上村健太（緑）