WBA･S･フライ級チャンピオンの井岡一翔（志成）が1日、都内のジムで練習を公開。7日、両国国技館で行われるIBF同級王者フェルナンド・マルティネス（アルゼンチン）との2団体統一戦に向けて好調をアピールした。

　ラスベガスで4週間の合宿を終えて先週、帰国した井岡は「試合に向けて充実したいい準備ができている」と明るい表情。ラスベガスではWBCフライ級5位アンヘリノ・コルドバ（ベネズエラ）を招へいしてスパーリングを行った。

コルドバは「休みなく手を出してくる選手」（佐々木修平トレーナー）とのことで、好戦的なマルティネス対策にはうってつけ。井岡は「接近戦が得意なマルティネス選手の距離で勝らないと彼を止めることができない」と話し、予想される打撃戦に向けて十分な手応えを感じている様子だ。

ちょうど前日の日本時間30日、井岡が18年の復帰以来、ターゲットに定めていたフアン・フランシスコ・エストラーダ（メキシコ）がジェシー“バム”ロドリゲス（米）に敗れてWBC･S･フライ級王座から陥落した。

できればエストラーダに勝ってもらって統一戦というのが井岡の描くストーリーではあったが、井岡は「ああいう結果が出て、自分の標的はいまの段階でバムだと思う。まずは目の前の試合だけど、勝って3団体統一戦ができればいいと思う」と青写真を描き直した。

　公開練習はシャドーボクシング1ラウンドのみ。試合の模様はABEMAで無料ライブ配信される。