28日（日本時間29日）行われたパリ五輪男子ボクシングの90キロ級（ヘビー級）16ラウンド（2回戦）でフリオ・セサール・ラクルス（キューバ）がローレンベルト・アルフォンソ（アゼルバイジャン）に3-2ポイント負け。リオデジャネイロ、東京五輪に続く3連覇は成らなかった。

　アルフォンソ（29歳）はキューバ出身だが、アゼルバイジャンに国籍を変更した選手。キューバ人同士の一戦は距離を保ってスピードを生かすラクルスにアルフォンソが仕掛ける展開。初回。左フックのカウンターを決めたラクルスに2 回、アルフォンソが右を返して拮抗。3 回、サイドに動いて逃げ切りを図るラクルスにアルフォンソは決定打を打ち込めなかったが判定はアゼルバイジャンへ上がった。

　採点は3ジャッジが29-28でアルフォンソを支持し、他の2ジャッジは30-27、29-28でラクルスだった。

　ラクルス（34歳）はテオフィロ・ステベンソン、フェリックス・サボンに続くキューバ人3人目の五輪3連覇を目指したが予想外の敗退となった。