バム・ロドリゲス圧勝 暫定王者ゲバラを2度倒し3回TKO WBC・S・フライ級戦
2024年11月10日 14時32分
2024年11月10日 14時24分
現地時間9日、米ペンシルベニア州フィラデルフィアのウェルス・ファーゴ・センターでIBF世界ウェルター級タイトルマッチが行われ、チャンピオンのジャロン・エニス(米国/146ポンド)が指名挑戦者の同級1位、カレン・チュカジャン(ウクライナ/146.6ポンド)に12回3-0判定勝ちし、王座を防衛した。スコアは119-107、117-109、116-110。
王者はいつものようにスイッチを織り交ぜながらスタートも、初回終盤にチュカジャンの左フックをテンプルに食ってバランスを崩す。地元フィラデルフィア出身のエニスが攻勢をかけただけで大きな歓声が沸き上がる中、互いにコンパクトなパンチを交換する一進一退の序盤となった。
試合が動いたのは5ラウンド。終盤にエニスの左でロープ際に後退したチュカジャンは、追撃の右アッパーで右ひざを着いてダウン。深いダメージを見せず再開に応じたチュカジャンは巧みなサイドステップを駆使しながら立て直しを図る。7回、エニスはハービー・ドック(米国)主審からローブローの注意を受けた。
一発の破壊力こそないものの持ち前のコンパクトな連打で逆転を目指すチュカジャン。しかし終盤は疲労の色もうかがえ、ホールディングの注意を受けるなど流れはエニスに傾く。10回、チュカジャンはホールディングの減点1。エニスの勝利を後押しする声援が増していくものの、チュカジャンも気持ちを切らさず、11回には連打で対抗。最終回も懸命に打ち返して判定に持ち込んだ。
27歳のエニスは33勝29KO1無判定とし3度目の防衛に成功。23年1月以来の再戦でまたもチュカジャンを判定で撃退した。雪辱を狙った28歳のチュカジャンだが24勝13KO3敗となった。
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