大湾硫斗が倒し倒されの激闘制しWBOグローバル王座奪取 セブ島でカンに9回TKO勝ち
2025年2月9日 11時14分
2025年2月9日 10時22分
現地時間8日、英国イングランドはランカシャー州マンチェスターのコープ・ライブ・アリーナにてIBFヘビー級2位決定戦が行われ、IBF同級9位のデレック・チゾラ(英国/259.7ポンド)が同級12位オト・ヴァリン(スウェーデン/239.4ポンド)に12回判定勝ちを飾った。スコアは117-109、114-112、116-110の3-0。
上背とリーチで劣るチゾラはサウスポー、ヴァリンとの距離を潰そうと前進。特筆するスピードこそないものの、スイッチを混ぜながらガンガン歩を進める。これに対しヴァリンはチゾラのバッティングを嫌がりながらジャブを突き、サイドに動く。
チゾラが3ラウンドに右フックをヒットして歓声が上がった。しかしたびたび頭を持っていくため5ラウンドに自らの右まぶたをカットした。それでも中盤もヴァリンをロープに押し込み、左右フックをブン回すチゾラ。大歓声の後押しのわりに有効打は決して多くはないが、ヴァリンがガードを固めながら決定打を外すのみとなり、チゾラがポイントを引き寄せた。
9ラウンド前半、チゾラの大きな右フックがテンプルにヒットするとヴァリンはたたらを踏み後退し、ドスンと尻もちをつくダウン。終盤はスタミナが底をつきかけたか、チゾラがロープを背にしてパンチを合わせようとする場面もあるが、ヴァリンは明確な反撃を見せることができない。最終回終了間際にはチゾラの左右フックの連打でバランスを崩しヴァリン2度目のダウン。これは決定的ともいえる失点だった。
昨年7月にジョー・ジョイス(英国)を番狂わせで破っている41歳のチゾラは36勝23KO13敗。インタビューでは対戦候補として、オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)、アンソニー・ジョシュア(英国)、ダニエル・デュボア(英国)ら3人のパネルを掲げ、会場を沸かせていた。敗れた34歳のヴァリンは27勝15KO3敗。
また英国と英連邦、そしてWBCインターナショナル・シルバーのスーパーライト級三冠王者、ジャック・ラファティ(英国/139.6ポンド)はリース・マクミラン(英国/139.1ポンド)に7ラウンド1分37秒TKO勝利し王座を防衛した。
開始から王者がジャブを突きながら前進。マクミランはロープづたいに動くばかりとなり、2分過ぎには左フックでグラつかせるなどして王者が早くもペースを握った。マクミランは2ラウンドに鼻血も出して一層苦しくなった。頑張って時折打ち返すものの流れを変えることができない。
迎えた7ラウンドも開始からラファティが手数で圧倒。マクミランをロープに追い込み上下のコンビネーションブローをヒット、さらに右ストレートでマクミランのバランスを崩したところでコーナーからタオルが投入された。29歳のラファティは25戦全勝16KO。同じく29歳のマクミランは17勝2KO2敗。
WBOライトヘビー級4位のザック・パーカー(英国/173.5ポンド)はミカエル・ディアロ(フランス/174.1ポンド)とのライトヘビー級10回戦で判定勝利した。スコアは98-92、98-93、97-94の3-0。
当初はパーカーとWBC同級6位のウィリー・ハッチンソン(英国)が対戦し、WBCシルバー王座決定戦を行うとアナウンスされていたが、試合6日前にハッチンソンが左肩を負傷し離脱。そのためノンタイトル戦に切り替わった。
直前での相手変更が影響したのか、凡戦だった。パーカーは前に出続けるディアロに手を焼き、終始クリンチワークに忙しく、腕をふりほどかれるとキャンバスに膝を着くこともしばしば。時折出すジャブでポイントを集めていった。WBC15位でもある30歳のパーカーは世界ランカーらしさを見せられず、戦績は26勝18KO1敗。33歳のディアロは21勝18KO2敗2分。
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