「Prime Video Boxing11」（24日・有明アリーナ）でＷＢＯアジアパシフィック・バンタム級王者の那須川天心（帝拳）と10回戦で対戦する前ＷＢＯ世界バンタム級王者ジェイソン・マロニー（豪）が18日、帝拳ジムで公開練習を行った。

　昨年５月、東京ドームで武居由樹（大橋）にタイトルを明け渡したマロニー。つい10ヵ月前まで世界チャンピオンだった男は「今回はセカンドチャンス。（那須川に勝って）また戻っていきたい」と、この試合を世界再挑戦のためのステッピングストーンとして捉え、やる気に満ち溢れている。

　那須川のことをスピードをはじめとする才能に恵まれた選手と認めつつも、その踏み台となるつもりはさらさらない様子。「６戦目で元世界チャンピオンと戦うことは彼にとってもチャレンジだと思うし、心の強い選手だと思います。でもそのチャレンジがまだ早いということを証明したい」

　マロニー（27勝19ＫＯ３敗）は今回が武居に敗れてからの再起戦となる。試合のために来日するのは２度目だが、昨秋にも堤聖也（角海老宝石）のスパーリング・パートナーとして滞在していた。「今回は（堤と）そろって勝利してお祝いできればいいと思う」と言っていた。この日の練習はシャドーを１ラウンド見せただけだった。