世界Ｓ・バンタム級チャンピオンの井上尚弥（大橋）が３日、ＷＯＷＯＷ「エキサイトマッチＳＰ」の収録に臨んだ。今月24日に放送の番組で、井上はさる１月の防衛戦（対キム・イェジュン）を自身の解説を交えて振り返るというもの。

　ご存じのとおり、キム戦は試合延期、対戦者変更の紆余曲折をたどって実現した。難しいシチュエーションにもかかわらず、井上は４回ＫＯ勝ちでタイトルの防衛に成功し、試合後は、今回の調整が今後のビッグマッチの際に参考になると示唆していた。番組で井上は「よかったところもあるし、そうでないところも」と語っており、このあたりはぜひ聞いていみたいものだ。

　ＷＯＷＯＷのインタビューでは今後の予定についても語っている。５月にラスベガスで予定される次期防衛戦をはじめ「９月に日本、その次が12月にサウジアラビア」と年間４試合計画に改めて意欲を示している。ちなみに５月は当初有力視されたアラン・ピカソ（メキシコ）にかわってラモン・カルデナス（米）が候補に挙がっており、井上によると映像のチェックは済ませたらしい。

　来年の中谷潤人（M.T）との日本人ビッグ対決にも言及し、「お互いが勝ち進めば盛り上がると思う」。先日クエジャールをＫＯした中谷について「力強さがあるし、倒すべき時に倒している。倒す能力が非常に高い選手」と評価していた。

　まずは米国再登場となる次戦が楽しみになるが、井上は「ラスベガスだからというのではない。アピールというのであれば日本での試合と同じ。そういう試合ができれば自ずとラスベガスでもアピールできる」と冷静に語っていた。

　『井上尚弥出演！エキサイトマッチＳＰ「井上尚弥vsイェジュン」』は、３月24日（月）午後９：00～WOWOWで放送・配信される。当日はOPBF・WBOアジアパシフィック・ウェルター級戦（佐々木尽vs坂井祥紀）も放送される。