Ｓ・バンタム級４団体統一王者の井上尚弥（大橋）に挑む挑戦者ＷＢＡ１位ラモン・カルデナス（米）も同日（23日）ロサンゼルスの「ウエストサイド・ジム」でメディア向けに公開練習とインタビューに応じた。Photos/Mikey Williams(Top Rank)

　モンスターを相手に絶対不利の予想が立つカルデナスだが、「イノウエはグレートファイター。でも私もグレートファイター。ベストとベストの対戦だ」と前哨戦では負けていない。そして「モンスターとかデストロイヤーといわれるけど、同じボクサー。ボクシングではどんなことでも起こりえる」と逆風に立ち向かう気持ちを明かした。

　参謀役のジョエル・ディアス・トレーナーはこれまで２階級制覇王者のティモシー・ブラッドリーらを受け持ち、Ｌ・ヘビー級４団体統一王者ドミトリー・ビボルのサブトレーナーを務めた。「ラモンは日々のトレーニングで自信と戦術の理解を深めている。スパーリングはロバート・ガルシア・ジムから同じ122ポンド（Ｓ・バンタム級）で14勝８ＫＯ無敗のホセ・ティト・サンチェス（米）のサポートを受けている。スパーリングではサンチェスのパワーが役立っている」と発言。

　カルデナス自身も複数の記者の質問に対して「パワーがメインテーマになる。キーポイントになる」とアピール。「リングにパワーを持ちこんで勝利を呼び込む」と言ってはばからない。ＫＯ率や実績で大きく勝る井上に対しても動じない姿勢を強調した。《三浦勝夫》