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五輪金ヤファイ初黒星 チワス・ロドリゲスが圧勝し寺地挑戦呼びかける WBC暫定フライ級戦

2025年6月22日 9時36分

 現地時間21日、英国バーミンガムのリゾーツ・ワールド・アリーナにてWBC暫定フライ級タイトルマッチが行われ、暫定王者のガラル・ヤファイ(英国/111.6ポンド=50.62キロ)が同級1位で元IBF&WBOミニマム級王者のフランシスコ・ロドリゲスJr(メキシコ/111.1ポンド=50.39キロ)に12回判定負け。ロドリゲスが新たに暫定王者となった。スコアは119-108が2者に118-109の3-0。

 正規王座に寺地拳四朗(BMB)が在位しているにも関わらず、昨年11月にサニー・エドワーズ(英国)を6回TKOに退け暫定王座に就いたヤファイの初防衛戦。「私は自分で世界チャンピオンだと思っていないし、そう言ったことはない。なぜなら寺地拳四朗がいるからだ。いずれ彼と王座を争う日が来るだろう」と試合前に語っていた東京五輪フライ級金メダリストのヤファイだったが、井岡一翔や中谷潤人らとも対戦している“チワス”ロドリゲスが一世一代の出来を披露し敵地で番狂わせを起こした。

 開始からロドリゲスがスイッチを混ぜながら積極的に攻め込んだ。ラウンド中盤、左フックをアゴに見舞いサウスポーのヤファイの腰がガクンと落ちる。2分過ぎにもヤファイがグラつくなど、初回からロドリゲスがハッキリとポイントを挙げた。

 2ラウンド、マーク・ベイツ(英国)レフェリーからローブローの注意を受けたロドリゲスだが、コンパクトな左右フックを当て、ヤファイの左眉から微量の出血。立て直したいヤファイは、ロドリゲスの打撃戦に引き込まれ、3ラウンドも有効打数で劣るなど被弾が多い。序盤から混戦とり揉み合いも増加した試合は、ヤファイの出血量が増え、ロドリゲスも左まぶたをカットするが、チワスの士気は衰えない。

 7ラウンドにロドリゲスの右フックを浴びて足をバタつかせたヤファイは、しゃにむにしがみつきに行き、ロドリゲスがふりほどくとバタンと倒れ込む(スリップ)。優勢のロドリゲスは8ラウンドも左アッパーでヤファイのアゴを跳ね上げた。9ラウンド開始直後、レフェリーは両者のカットにドクターチェックを要請する。再開後もペースは変わらない。ラウンド終了間際にロドリゲスの連打を浴びてヤファイは棒立ちに。

 流血戦となった終盤はロドリゲスのワンサイド。10回、ロドリゲスは左右連打でヤファイをロープへと追い込み、11回にも右フックから猛攻。ヤファイはクリンチワークに忙しく決定打を外すのがやっとといった格好だった。迎えた最終回、ロドリゲスの左右フックでヤファイが尻もちをつくダウン。再開後ロドリゲスの追撃から懸命に逃げ切ったヤファイだが、誰の目にも結果は明らかだった。

 地元びいきのレフェリングにも影響を受けず殊勲の星を挙げた32歳のロドリゲスは40勝27KO6敗1分1NC。「寺地よ、連絡を待っている。挑戦を受けてくれ」と呼びかけた。ちなみにロドリゲスの対日本人戦績は5戦3勝2敗。一方、暫定王座の初防衛に失敗した32歳のヤファイは9勝7KO1敗。

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