あのマニー・パッキャオ(比)が戻ってくる。7月19日(日本時間20日)、マリオ・バリオス(米)の持つWBC世界ウェルター級王座に挑戦。この一戦はパッキャオにとって現役王者バリオスはもちろん、年齢、ブランク……さまざまなチャレンジの要素があるが、果たして結末は――。週末に控えたビッグマッチを特集しよう。《試合は7月20日午前9時~WOWOWライブ、WOWOWオンデマンドで生中継される》
4年前、マニー・パッキャオがWBC・IBF統一ウェルター級王者エロール・スペンスJrへ挑戦が決まった時、パッキャオにとって最後のビッグマッチになるであろうと言われた。結局、スペンスが眼疾を理由に対戦を辞退したため、急きょパッキャオはWBAスーパー王者だったヨルデニス・ウガスに挑戦することになり、明白な判定負けを喫した。だから現役引退を表明した時は誰もが納得させられた。なのにどうしてレジェンドはカムバックするのか?
ウガス戦はリングに未練を残すような内容ではなかったし、それから4年という空白は短い時間ではない。しかも挑むWBC王者マリオ・バリオスとは16歳の年齢差がある。バリオスはキャリア豊富なリアル・ボクサーなのである。
この間パッキャオは支持者を得て大統領選挙にも立候補したが力及ばず落選した。日々ジムワークは実行していなくても普段から節制は怠らず、これまで莫大なファイトマネーを稼いでいるが、メンタル面ではまだハングリーさを失っていない。一部では無謀な挑戦とも揶揄されるが、自ら有終の美を飾るチャンスを画策していた様子が垣間見える。
もちろん本人も容易いことではないと自覚している。だが実際に戦う米国では歓迎ムードさえ漂う。それはパックマンの久々の登場でイベントの規模が増大する――平たく言えば動くマネーが倍増する、全体のパイが大きくなるという現象を関係者たちが期待しているからだ。
確かに過去の実績に裏付けられたパッキアオのネームバリューは絶大なものがある。試合が締結し、チームを引き連れてロサンゼルスで始動しただけでも一般のニュースとして取り扱われる。同地の天文台周辺での朝のロードワーク、ワイルドカードジムでのフレディ・ローチ・トレーナーとのミット打ちといった光景だけも絵になる。まさに千両役者だ。
とはいえ、ブランクの間に総合格闘技の選手とエキシビションマッチを数回行っただけのベテランがいきなりWBCウェルター級5位にランキングされた、スター優遇措置に新旧ボクサーたちから不満の声が出ているのも事実だ。逆風が吹き荒れる中、コンディション調整に余念がないビッグネームが我々にどんな答えを出すか興味深い。
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