現地時間19日、ロンドンのウェンブリー・アリーナにて4団体統一世界ヘビー級タイトルマッチが行われ、WBAとWBC、WBOのチャンピオン、オレクサンドル・ウシク(ウクライナ/227.3ポンド)がIBFチャンピオンのダニエル・デュボア(英国/243.8ポンド)と対戦し、5ラウンド1分52秒KOで勝利。再び4本のベルトを統一した。

23年8月の初戦はデュボアが3団体王者のウシクに挑戦し、9回KOでウシクが勝利。リマッチは互いにジャブを突きながら隙をうかがうスタート。ヒットするのはウシクのジャブだが、デュボアのプレスも悪くない。
2ラウンド終了間際に左ストレートをヒットしたウシクはその後も退がりながらデュボアの攻勢を防ぐ。そして迎えた5ラウンド、デュボアがウシクを青コーナーに詰めパンチをまとめる。ここでウシクの右フックがカウンターとなってヒット、デュボアがダウンした。
カウント8で再開後、ウシクの追撃を受け、左フックをアゴにくらったデュボアは尻もちをつき2度目のダウン。マイク・グリフィン(カナダ)レフェリーの10カウントを聞くとウシクはリング中央で両手を広げ歓喜を表し、デュボアは赤コーナーに戻っていった。
WBAとWBOは5度目、WBCは2度目の防衛を果たした38歳のウシクは24戦全勝15KO。IBF王座2度目の防衛に失敗した27歳のデュボアは22勝21KO3敗。約23ヵ月ぶりの雪辱はならなかった。
■ヘビー級制覇目指すオコリーがレレナをシャットアウト
セミファイナルのWBCシルバー・ヘビー級タイトルマッチはチャンピオンで同級1位のローレンス・オコリー(英国/262.4ポンド)にWBCブリッジャー級チャンピオンのケビン・レレナ(南アフリカ/232.5ポンド)が挑むかたち。結果は10回判定でオコリーが王座防衛をとげた。スコアは99-91に100-90が2者の3-0。
両者は昨夏、WBCブリッジャー級正規王者のオコリーと暫定王者のレレナで統一戦の指示が下りたものの、オコリーが王座を返上してヘビー級転向を表明、レレナがエレベーター式に格上げされ、この時は対戦が実現しなかった。
上背とリーチで勝るオコリーはジャブを突きながら、サウスポー、レレナのインファイトを防ぎ初回を終えると、2ラウンドもパンチを散らして得点。オコリーがアウトボクシングでリードを広げていった。オコリーのボディーパンチも効果をあげているのか、距離を詰めたいレレナはなかなか自分の距離にできず、攻めも単調。流れを引き寄せることができず、最終回も展開は変わらずレレナ陣営の無策すら感じられる中で凡戦を終えている。
1年前のWBCブリッジャー級王者時からおよそ20kg増量し、ヘビー級転向3戦目を飾った32歳のオコリーは22勝16KO1敗。トップコンテンダーながらヘビー級強豪とのテストマッチをもっと見たいところ。一方、何度となくヘビー級挑戦を試みる33歳のレレナは31勝15KO4敗。今後もWBCブリッジャー級王座の防衛をしながら(現在1度防衛中)、声が掛かればヘビー級戦という路線か。
■ラピン下位王座3冠、ハメド息子勝つ
IBFインターコンチネンタルとWBAコンチネンタルの2本のベルトを持つライトヘビー級チャンピオン、ダニエル・ラピン(ウクライナ/174.1ポンド)がIBF同級14位のルイス・エドモントソン(英国/174.1ポンド)を相手に、空位のWBOインターナショナル王座も加えた三冠戦を行い、10回2-0判定で勝利を収めた(95-95、96-94、96-94)。
シャープなジャブが主武器で懐の深さを感じさせるサウスポーのラピンに対し、距離を詰めたいエドモントソンという図式でスタート。序盤は互いに手数の少ない駆け引きが続いた。
長い距離をキープしたいラピンだが、エドモントソンの接近を許すとすかさずクリンチワークに忙しくなる。エドモントソンが中に飛び込むタイミングを計るなか、4ラウンドは左フックを好打されたラピンがバランスを崩しかける。
ラウンドを折り返しても揉み合いの多い展開に変化はなく、6ラウンドにはマーカス・マクドネル(英国)レフェリーが両者に対し注意を与える始末。エドモントソンに疲労の色が見え始め、踏み込みも雑になった8ラウンドはラピンの左ボディーがしっかりと入った。動きの鈍りが顕著なエドモントンは9ラウンドに続き10ラウンドも手が出ず、前に出るだけとなって失点し、ゴングを聞いている。
WBAライトヘビー級8位でもある28歳のラピンは12戦全勝4KO。29歳のエドモンドソンは11勝3KO1敗。こちらは終盤の失速が初黒星の最要因と言えそう。
またWBOヘビー級14位で元WBOアジアパシフィック同級王者のウラディスラフ・シレンコ(ウクライナ/256.3ポンド)はヘビー級10回戦でソロモン・デイクス(英国/235.9ポンド)にまさかの10回判定負け(3対0/99-91、98-92、99-92)。特筆するパワーこそないものの世界ランカーを巧みにさばき、金星を挙げた31歳のデイクスは10勝3KO1敗。一方、終始前進しプレスこそ掛けた30歳のシレンコだが効果的な攻勢はできず初黒星。22勝19KO1敗。
ウェルター級4回戦では元統一フェザー級王者、ナジーム・ハメドの息子、アダム・ハメド(英国/144.1ポンド)がエセキエル・グレゴレス(アルゼンチン/145.1ポンド)と対戦し、4回判定勝利した。スタイリッシュなサウスポー、25歳のアダムは6戦全勝3KO。31歳のグレゴレスは3勝25敗。


