現地時間19日、米国テキサス州フリスコのザ・フォード・センターにてスーパーフライ級の2団体王座統一戦が行われ、WBCチャンピオンのジェシー“BAM”ロドリゲス(米国/帝拳)がIBFチャンピオン、プメレレ・カフ(南アフリカ)に10ラウンド2分7秒TKO勝利。王座統一に成功した。
サウスポーのロドリゲスがジャブを突きながらプレスを掛けるとカフはコーナー、ロープを背にしながら左フックを狙う。2ラウンドもロープを背にしディフェンシブな戦法のカフに対し、ロドリゲスは上下に打ち分けて徐々に削っていった。
中盤に入っても展開は変わらず、カフはラウンド開始ゴング直後からロープを背にしサークリングしながら、ロドリゲスの打ち終わりにパンチを合わせようとする。が、ポイントはロドリゲスのフルマークという展開。やがて終盤になり、カフは決定打こそ防ぐもののもはやKO以外に勝機なしといえた。
迎えた10ラウンド、ロドリゲスの右フックがクリーンヒットしバランスを崩したカフ。追撃のロドリゲスにカフがタックル気味にクリンチにいくと、両者もつれあってキャンバスにゴロンとダイブする。エクトル・カフー(パナマ)レフェリーが再開を促そうとしたところでカフ陣営からタオルによる棄権の意思表示が入った。
WBC王座2度目の防衛戦でもあったロドリゲスは二冠王者となり、22戦全勝15KO。あえなく無冠となったカフは11勝8KO1敗3分。昨年10月に有明アリーナでWBO新チャンピオンとなり、その初防衛戦がビッグネームとの統一戦というチャンスをモノにすることはできなかった。
■パチェコがマカンビーを完封
WBOインターナショナルとWBC・USAのスーパーミドル級タイトルマッチ。WBO1位、WBC3位、WBA8位、IBF13位と主要4団体で世界ランクを持つ二冠王者のディエゴ・パチェコ(米国/168ポンド)が元世界ランカーのトレバー・マカンビー(米国/168ポンド)に12回判定勝利を収めた(3対0/120-108、119-109、119-109)。
名実ともに備わった世界ランカーとの対戦経験がないままトップコンテンダーに上ってきたパチェコだがメキシコ系とあって大きな歓声を背にリングイン。持ち味の長いジャブからペースを引き寄せていくと、2ラウンド、偶然のバッティングでマカンビーが左眉頭から出血する。
パチェコがジャブを突き、マカンビーはタイミングを計るだけで手を出さずという展開となり、5ラウンドには大きなブーイングが聞こえた。試合は最終ラウンドまで大きな変化はなく、パチェコがジャブを突きながら安全運転し、ブーイングの聞こえるなかで終了した。世界1位らしさを見せることなく試合を終えた24歳のパチェコは24戦全勝18KO。昨年9月、カレブ・プラント(米国)に9回TKO負けを喫している32歳のマカンビーは28勝21KO2敗。
ミドル級ノンタイトル10回戦。当初、予定されていたIBFミドル級挑戦者決定戦、同級2位のエティノサ・オリハ(イタリア)対同級5位、オースティン・ウィリアムス(米国/158.4ポンド)戦は試合前に実施された眼科検診をオリハがクリアできず出場不可に。代役にイバン・バスケス(メキシコ/159.6ポンド)が出場、ノンタイトル戦に変更された。試合は9ラウンド36秒KOでウィリアムスが勝利した。
この代役バスケスがなかなかの曲者だった。試合は格上のサウスポー、ウィリアムスがジャブをガンガン突きながらペースをつかむも、2ラウンドのローブローでバスケスが膝をつく。明らかに不満の姿勢を見せるバスケスに対し、3ラウンドにもウィリアムスが左を低く打つとマーク・カロオイ(米国)レフェリーはようやく減点1。
その後もウィリアムスがジャブを軸にポイントを稼いでいくが、時折放つローブローに対し、バスケスがしきりにアピールする。すると中盤、サウスポーを苦にしないバスケスは突然開き直ったかのように連打を出して反撃。その多くは防がれるものの中には好打もあり、メキシコ系の多い会場からもバスケスに声援が集まり始めた。
7ラウンドもロープを背にしながら強烈な左ボディーをバスケスが放ち、8ラウンドも序盤に強烈なボディブロー。しかし徐々にウィリアムスが立て直し、9ラウンド開始早々、右アッパーからのコンビをヒットするとバスケスがダウン。気持ちが折れたか、立ち上がったものの戦意を見せず10カウントを聞いている。
29歳のウィリアムスは19勝13KO1敗。唯一の黒星は昨年6月にハムザ・シェラーズ(英国)に11回TKO負けを喫したもの。健闘を見せた31歳のバスケスは11勝8KO1敗2分。
