7月30日、横浜BUNTAIで開催された『U-NEXT BOXING.3』。セミファイナルで行われたWBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦は、チャンピオンのアントニオ・バルガス(アメリカ)と挑戦者2位・比嘉大吾(志成)が1度ずつダウンを奪い合い、ジャッジ三者とも113-113をつける引き分けに。バルガスは初防衛に成功。比嘉は2月の堤聖也(角海老宝石)戦に続く引き分け。3戦連続のバンタム級挑戦はまたしても実らず、試合後に現役引退を表明した。
4回に左フックのリターンブローでダウンを奪った比嘉は、距離を詰めたり離れたりと、押しと引きをうまく使いながら試合を展開。対して王者バルガスはショート連打を見舞って手数と的確さをアピールした。
比嘉は右のオーバーハンドから左ボディーブローと強打のインパクトでは優ったが、バルガスはクリンチを駆使するしたたかさも。ペースもポイント争いも行ったり来たりの接戦が続く9回 比嘉が渾身の連打を披露。バルガスにボディーを決めて、ダメージも疲労も誘い出した。
そして迎えた最終12回。左フックの相打ちで比嘉が先にダメージを与えたが、攻め入る比嘉にバルガスの右アッパーがヒット。これでダウンした比嘉は、なんとかごまかして終了ゴングに逃れたものの、結果的にこのダウンが大きく響いてしまった。
最後の最後で生き残る執念を見せたバルガスのインタビュー中に、ベルトを持った休養王者の堤がリングイン。「同じベルトがこうして2つあって、しかももう1本(暫定王者ノニト・ドネア=フィリピン)つくられる奇妙な形になっているけれど、僕が本物なので」と言えば、バルガスも「ぜひ戦って、ひとつにまとめましょう」。互いに肩を叩き合って近い将来の統一戦を誓い合った。
バルガス(28歳)は19勝11KO1敗1分1無効試合。比嘉(29歳)は試合後の会見で「世界戦で引き分けはチャンピオンの防衛ということなので、負けです」と語り、「引退します」と明言した。21勝19KO3敗3分。
