16日、名古屋・露橋スポーツセンターの畑中ジム興行では、元世界4階級制覇王者の田中恒成さん(30歳)の引退セレモニーが執り行われた。
眼疾で衝撃の引退発表をして2ヵ月、ファンの前に立った田中さん。「世界チャンピオンになりましたが、世界チャンピオンは手が届かない存在ではない。一つひとつ勝っていき、階段を上がることで新しい道が開けるの繰り返しです。皆さんがいる場所と世界チャンピオンへの道はつながっています」と、後輩ボクサーたちに語りかけるようにスピーチしたのが印象的だった。
リング上で横関孝志・中日本ボクシング協会協会長らから労をねぎらわれ、惜別のテンゴングを聞いた田中さんは右こぶしを突き上げてファンにさようならを告げた。この日の会場には同じ95年組の元WBAフライ級王者・ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)も駆けつけていた。
今後について田中さんは、11月にも地元の岐阜・多治見市内にボクシングジムを開設するプランを披露。父・斉さんに会長兼トレーナーを任せ、自身はオーナーとなる予定だ。当面はアマチュアジムとして活動するつもりという。
