「今回は過去イチ」井上尚弥、充実の調整を語る

試合情報(日本語)

 14日、名古屋市のIGアリーナでムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)の挑戦を受ける世界4団体S・バンタム級チャンピオン井上尚弥(大橋)が2日、所属ジムで練習を公開した。

シャドーをするチャンピオン井上 photo/Naoki Fukuda

 「毎度のことでみなさん聞き飽きたと思いますが、今回は過去イチです」。練習前の会見で開口一番、井上は自信満々に言い放った。この決戦に向けて、かつての挑戦者マーロン・タパレス(フィリピン)をはじめ、帝拳ジムの中野幹士、村田昴、藤田健児、増田陸といったサウスポーの精鋭相手のスパーリングを積み重ねた。プロに入って初めてとなる出稽古も敢行し、「初心に戻ることができた」と大いなる刺激も得て、「トータルした内容にも満足で、充実している」と実に歯切れよい。

 「今回はちゃんと意味のある選手をパートナーに選んだ。それぞれの選手の突出してる部分がアフマダリエフに似ているところがあって、それらにしっかりと対応して、一つひとつクリアすることができた」のが大きい。スパーリングをつぶさに観察してきた大橋秀行会長が「どの試合でも最高に仕上げてきているが、今回の出来は本当に最高。試合が楽しみでたまらない」と言えば、父・真吾トレーナーも「ケガもせず、今回も最高」と太鼓判を押した。

 前日、井上に優る部分を訊ねられたアフマダリエフが、「総合力」と答えたことについて。井上は苦笑いを浮かべて「的を外してますね」と受け流し、「総合力では絶対に負けてない。怖いのはフィジカル面」と警戒心もしっかりと持ち、「頑丈な相手に対して、真っ向から強引に行くようなことはしません」と決意を明かした。

 公開されたのはシャドーボクシングとミット打ちそれぞれ1ラウンド。左右の骨盤にタメを作り、両ヒザでしっかりとリズムを取るいつものフォームから、シャープかつ迫力満点の左ジャブ、右ストレート、左フック、左ボディーアッパーを放った。ミットを構える太田光亮トレーナーは、サウスポーでなくオーソドックスのスタンスを取っていたが、アフマダリエフ陣営に少しもヒントを与えないという細心さを感じさせた。

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