4日、東京・後楽園ホールで開催された『DYNAMIC GLOVE on U-NEXT VOL.36』のメインイベント、日本S・ウェルター級&WBOアジア・パシフィック王座決定10回戦は、日本王者でWBO—AP1位の豊嶋亮太(帝拳)がWBO-AP3位・日本3位の安達陸虎(大橋)に大差3-0(98ー92、98ー92、100ー90)で勝利。日本王座の初防衛を果たし、WBO—APの新王者となった。
打たれても打たれても粘り強く食らいついてくる安達を、豊嶋が引き出しの多さと試合運びの上手さで退けるかたちとなった。
フィジカルと至近距離での戦いの強さを併せ持つ豊嶋に対し、安達は敢えて接近戦を挑む展開に。頭の位置を豊嶋の左肩に置いて、豊嶋得意の左フックを打つことを阻止し、自らが左フックをコンパクトにねじ込む作戦に出た。
これに対し、やや手を焼く表情を浮かべた豊嶋だったが、右アッパーを突き上げることで安達にペースを渡さずにリズムに乗ると、左ボディーの打ち合いでも優った。
接近戦での膠着状態が続き終盤戦に突入すると、豊嶋は一転して足を使って距離を取り、左ジャブを連打。安達も得意の右ストレートを届かせる場面もあったが、豊嶋の動きとジャブに封印された。安達が攻め手に迷いを見せると豊嶋は左右の4連打をクリーンヒットするなど、連打の回転力でも優位に。しかし、ジリ貧に陥らずその都度反撃態勢を取る安達のしぶとさも光り、ポイント差に表れない好勝負となった。
「安達選手の気持ちに乗せられて、プランBになってしまい、歯ごたえのある試合になってしまった。後半、足を使えたのは普段からの練習の賜物。若手で実力のある選手がいるので気を引き締めたい」と豊嶋。予想外の展開になっても、しっかりと対応し、覆いかぶさっていく経験の太さを感じさせた。
豊嶋(29歳)は22勝12KO3敗1分。王座初挑戦実らずも、たくましさを披露した安達(27歳)は19勝14KO5敗1分。
