ネリ、サタポーンに負傷判定勝ち 東洋王者ラバ―倒す

試合情報(日本語)

 26日、前日の「vol.2」に続きキルギス共和国のビシュケク・アリーナで開催された『SAIKOU✕LUSH vol.3』。セミファイナルで行われたフェザー級10回戦に登場したWBO1位で元世界2階級制覇王者のルイス・ネリ(メキシコ)が、WBCアジア王者サタポーン・サアット(タイ)に8回3-0(80-71、78-73、80-71)負傷判定勝ちをした。

サタポーンを攻めるネリ

 ネリの右フックに対してサタポーンが右ストレートを狙うと、ネリは防御への意識を高めながらステップを使い、左ストレートを顔面に、左アッパーをボディーに差し込んでいく。

 2回、左アッパーを顔面にヒットしてサタポーンに尻もちをつかせたネリは、ボディーワークと細かいステップワークを使いながら左アッパーから右フックをヒット。右の一撃狙いにかけるサタポーンに左ボディーアッパーのカウンターを合わせてサタポーンを及び腰にした。このカウンターを決めようとフットワークを使いながらサタポーンを呼び込んでいくネリは、5回に入ると連打のギアを上げていくが、その間隙にサタポーンの右を食うシーンも。そして続く6回、サタポーンが右ストレートでボディーを攻めていくと、ネリは明らかに過剰に反応した。

 左アッパーから右フックなど、ネリのクリーンヒット数は常にサタポーンを上回ってはいたが、ダメージを感じさせないタフなサタポーンにネリは辟易の表情を浮かべ始める。これで勢いをつけたサタポーンが、右ボディーブローで執拗に攻めていくが8回、バッティングでネリが左目上をカット。ドクターチェック後に続行不能と判断されて試合が止められた。

 「2回で仕留めにいくべきだった。セコンドには倒しにいけと言われていたが、自分の判断で長いラウンドを戦おうと思った」とネリ。前日、亀田京之介(MR)に敗れたジョンリエル・カシメロ(フィリピン)がリングに上がって肩を並べたが、「正直言ってカシメロに興味はない」と“過去の男”に用はなさげ。だが、続けて「プロモーターの意向に従う」と完全否定はしなかった。今後は「ノンタイトル戦はフェザー級で戦い、世界戦などのビッグマッチではS・バンタム級で戦いたい」という希望も語った。

 迫力を削り、ていねいに戦ったものの、危うさも垣間見せたネリ(30歳)は37勝28KO2敗。昨年5月に来日し、中野幹士(帝拳)に7回TKO負けしているサタポーン(22歳)は17勝9KO3敗。

世界ランカー対決、バルドーをKOしたラバー㊧

■OPBF王者ラバーは長身選手倒す
 2度の来日戦で猛威を振るったOPBFバンタム級王者(IBF6位・(WBA10位・WBC14位)ケネス・ラバー(フィリピン)が、WBA同級14位のルシアーノ・バルドル(アルゼンチン)との世界ランカー対決(120ポンド契約10回戦)で4回1分32秒KO勝ちした

 ラバー168cm。バルドル181cm。この身長差をもろともせずに、思いきりよく踏み込んで左右上下と攻め続けるサウスポーのラバー。空振りもお構いなしのラバーに対し、バルドルは左フックを引っかけて、フットワークを使ってサークリングする。

 3回、攻め入るタイミングを変えたラバーは、バルドルに先に攻めさせることもして変化を加え始めると続く4回、バルドルの左ジャブに左ストレートを同時打ち。これが左目に当たったようで、バルドルは目を押さえながらヒザを着くと、テンカウントが数えられた。

 ラバー(23歳)は16勝11KO。バルドル(31歳)は21勝1KO5敗。

◇S・フライ級6回戦
サケン・ビボシノフ(カザフスタン)[判定3-0(60-53、60-53、58-55)]アディレト・カチキンベコフ(キルギス)

 これがプロ初戦のカチキンベコフにとって、2020東京五輪フライ級で銅メダルを獲得したビボシノフはあまりに荷が重すぎるように思えたが、カチキンベコフの勇敢さとビボシノフの精彩のなさによって、それなりの試合となった。


 サウスポー同士でともにガードを高く掲げた構え。当初こそ恐々とガード上を叩いていたカチキンベコフだが、ビボシノフが余裕を持ってブロックで受け止めていると、カチキンベコフは徐々に力感を増して攻め始めた。


 しかし4回、ビボシノフがじりじりと間合いを詰めて左をヒットすると、カチキンベコフは鼻から多量の血を流し始めるが、無理をして攻めないビボシノフにも救われて、カチキンベコフの気持ちは萎えなかった。5回、ホールディングで減点1を取られたカチキンベコフだが、ショルダーブロックで試合を流しに入ったビボシノフを最後まで攻め続けた。


 巧さは見せたものの物足りなさを大いに感じさせたビボシノフ(28歳)は2勝1KO。カチキンベコフ(19歳)は1敗。

◇71.0kg契約6回戦
イクボルジョン・ホルダロフ(カザフスタン)[TKO5回2分18秒]アルゲン・カディルベク・ウル(キルギス)
 2017年世界選手権L・ウェルター級銀メダリストのホルダロフが、サウスポースタイルからの多彩な左でカティルベクを滅多打ち。アマチュア経験はあるもののこれがプロデビュー戦のカティルベクとは「ミスマッチ」と呼べる実力差だった。


 前に出て連打するカティルベクの攻撃を巧みな防御技術でかわし、左ストレート、アッパーを再三クリーンヒット。5回、大量の鼻血を流すカティルベクにドクターチェックが入り、再開後、ホルダロフの連打が決まるとレフェリーが試合を止めた。ホルダロフ(28歳)は7勝6KO。カディルベク(29歳)は1敗。

◇74.0kg契約6回戦
サマット・アブディラクマノフ(ロシア)[判定3-0(59-54、60-53、60-53)]ブレンドン・デネス(ジンバブエ)

◇71.0kg契約6回戦
スィルガク・アブドゥジャパル・ウル(キルギス)[TKO4回2分39秒]アバーシ・セグヤ(ウガンダ)

◇S・フライ級6回戦
森本竜馬(KWORLD3)[判定2-1(57-56、56-57、57-56)]ヌルジギット・デュシェバエフ(キルギス)

◇60.0kg契約6回戦
リスペク・ベクテノフ(キルギス)[判定3-0(60-54、58-56、59-55]ケン・ダニラ(フィリピン)

◇50.0kg契約6回戦
ジェニシュベク・ウルパトフ(キルギス)[判定2-0(58-56、57-57、58-56)]入田力斗(ワタナベ)

モバイルバージョンを終了
タイトルとURLをコピーしました