23日昼、福岡県北九州市の西日本総合展示場 中ホールで「FIGHTING SPIRIT Vol.2&BOXING LOAD Vol.4」が全9試合開催され、最強挑戦者決定フェザー級8回戦で、日本1位の岡本恭佑(HKスポーツ)と日本2位の大久祐哉(金子)が対戦。昨年6月以来となる地元・福岡で大事な一戦を迎えた岡本が、3−0の判定勝利を収めた。スコアは77-75、79-73、80-72。この勝利で挑戦権を得た岡本は、来春のチャンピオンカーニバルで日本王者・阿部麗也(KG大和)と激突する。《西村華江》

「倒すつもりはなかった。8ラウンド戦ってみたかった」という岡本は落ち着いた立ち上がりを見せる。緊迫感漂うジャブの差し合いで優位に立つと、右ストレートやアッパー、ワンツーからの左ボディーを打ち込んでいきペースを握り始める。
対する大久は左フックを軸にアグレッシブに前に出るが、岡本の機動力によってパンチが空を切ってしまう。3回、前進してくる大久に対し、岡本は左ジャブを上から下へ打ち込んで注意を下へ向かせた刹那、右アッパーを痛打。鼻を骨折した大久は鼻血も出始め苦しい展開へ。それでも大久は左フックをヒットさせ、速いワンツー、右ボディーアッパーを放ち食らいついて攻撃の手を止めない。しかし、岡本はウィービングやヘッドスリップを駆使し、明確なヒットを与えず防御でも魅せる。粘り強い大久は終盤にさらにギアを上げ、アッパーの打ち合いで粘りをみせたが、岡本の緩急をつけた多彩な攻撃、フェイントを巧みに織り交ぜた試合構成力が光る展開となった。
「フェザー級で阿部選手に勝てるのは僕しかいないと思うんで」とリング上で堂々と宣戦布告をした岡本は、11勝7KO1敗1分。2度目の日本タイトルマッチを逃した大久は、8勝5KO2敗2分。

◇S・フェザー級8回戦
新井志道(黒崎KANAO)[KO2回40秒]ジャン ジガン(中国)
「怪我のため2試合ぶりに左手を使えるようになって嬉しかった」という新井は、序盤から軌道やタイミングを変えたジャブと左フックを上手く織り交ぜて攻め立て、ジャンを困惑させていく。対する中国人のジャブは単調なため動きが読まれてしまい、右強打に繋げることが叶わない。新井は、攻め手に欠けるジャンに綺麗なワンツーを的確に好打し、初回と2回にダウンを奪ってみせ、試合を終わらせた。

◇S・ライト級8回戦
堀田清太(HKスポーツ)[3-0(77-75、79-73、80-72)]寺田龍覇(白銀)
サウスポー同士の対戦は、初回、堀田が右フックの強打でダウンを奪う。驚いた様子の寺田は右ジャブで立て直しをはかるが、堀田の勢いはラウンドごとに増していく。寺田は左の相打ちに挑み、左ストレートを上下に打ち分けヒットを重ね追い上げを見せたが、堀田は要所で巧みに左右のボディー攻撃や左ストレートを打ち込みリードを許さなかった。堀田は、西部地区のみで認定される王座を掴んだ。

◇58.0kg契約6回戦
山名生龍(HKスポーツ)[3-0(59-54×2、60-53)]永田裕真(白銀)
サウスポー山名は、序盤から変則的な右リードでテンポにも変化をつけて相手を幻惑していく。対する永田は、右ボディーストレートを突破口にして左右フックへ繋げ、徐々に接近戦へ持ち込みヒットを奪い始める。だが4回、山名は前の手で永田を下がらせた瞬間、速いワンツーの左ストレートを叩き込みダウンを奪ってペースを引き戻し、勝利を掴んで念願だったA級昇格を果たした。
◇ライト級4回戦
樋口 丈留(北島)[3-0(39-37×3]堤 啓至(FUKUOKA)
◇ライト級4回戦
大塚 鐘平(北島)[TKO1回2分52秒]白水 勇馬(黒崎KANAO)
◇バンタム級4回戦
菊池 珠吏(YUVAX)[TKO2回1分50秒]田平 義人(白銀)
◇S・バンタム級4回戦
小西 一斗(黒崎K A N A O)[TKO3回19秒]石田 龍登(FUKUOKA)
◇S・フライ級4回戦
土方 凛都来(黒崎K A N A O)[2-0(39-37、38-38×2)]伊豆 朝成(北島)
観衆=1200人


