タイのバンコクで開催されているWBC(世界ボクシング評議会)年次総会で、S・ミドル級4団体統一王者テレンス・クロフォード(米)のタイトルがはく奪された。理由は9月ラスベガスで行ったサウル“カネロ”アルバレスとの4団体統一戦のサンクション・フィー(タイトル承認料)の支払いを拒否したため。ヘビー級4団体統一王者だったオレクサンドル・ウシクも先月WBOを返上しており、現在4団体統一王者はS・バンタム級の井上尚弥(大橋)だけとなった。
米国メディアが伝えるところではWBCは通常、選手のファイトマネーから3パーセント徴収する承認料を特例として0.6パーセントに減少するとクロフォードに提案したが、受け入れられなかったという。クロフォードがWBCへ支払う金額は30万ドルとも10万ドルともいわれる。クロフォードはカネロ戦で5000万ドル(約74億円)の報酬があったと伝えられるが、本人は「本当のファイトマネーの額は知らない」と煙に巻き、ソーシャルメディアでマウリシオ・スライマンWBC会長を過激な言葉で痛烈に批判している。
クロフォードは昨年、S・ウェルター級王座を獲得したイスライル・マドリモフ戦の承認料も未納だという噂もある。WBCはS・ミドル級上位のクリスチャン・エンビリ(フランス/カナダ)vs.ハムザ・シェラーズ(英)の王座決定戦を通達する動きを見せている。
