17日、東京・両国国技館の「U-NEXT BOXING.4」メインで行われたWBA世界バンタム級タイトルマッチは、正規王者の堤聖也(角海老宝石)が暫定王者のノニト・ドネア(比)をスプリット(115-113、117-111、112-116)の判定に下し、団体内のタイトルを統一した(V2)。
開始からよく動いてリングを回る堤が左を突く。対するドネアはリング中央でプレスをかける。左フック、右ストレートはやはり怖い。全盛とは言えぬまでもしっかりと仕上げてきたことがうかがえる。それでも堤は3回終了間際に少し回転を上げ、4回開始には右を打ち込みロープへ追い、ボディーを連打し見せ場を作った。しかしこの回終了間際、ドネアが右ストレートから右アッパーをヒットすると堤の膝が折れた。さらに鼻の上をヒッティングでカットした。
チャンスにも焦らず冷静なドネアに、フットワークで立て直した堤は7回、これまでと一転、プレスをかけて前に出る。そして右クロス、左ボディー連打でドネアをロープへと追い込む。勢いに乗った堤は続く8回もドネアをロープへと追い、しっかりと左をセットし、右を上下に打ち込み左のフックも返す。形勢逆転、堤劇場の真骨頂が幕を開ける。
ペースをつかんだ堤は10回終了間際、左フックでドネアをロープへ飛ばすと、左右フックを打ち込み山場を演出。11回も追い続け、大きな左右で何度もドネアを詰める。そして最終回、堤は左フックでドネアのバランスを大きく崩すと、ラスト10秒、激しい打ち合いで締めくくった。
「ギリギリでしたね」とホッとした第一声の堤は13勝8KO3分。「目標としては他団体との統一戦それが決まらなければ、スーパーフライ級から上げてくるレジェンド(井岡一翔)の挑戦を受けたい。戦わせていただきたい」と宣言した。敗れたドネアは43勝28KO9敗。
