27日の矢吹正道-アルバラードのIBF世界フライ級タイトル戦アンダーカードに出場するフィリピンのトップ選手2人が22日トコナメジム(愛知県東海市)で別々に練習を公開した。
セミの東洋太平洋バンタム級タイトル戦でアヤティ・サイリケ(中国)相手に防衛戦に臨むケネス・ラバー(22歳)は、3月に衝撃の初回TKOで栗原慶太(一力)から正規王者ベルトを奪取したフィリピン屈指の大型ホープ。デビュー以来16連勝11KOをマークして勢いに乗っており、栗原戦後亀田プロモーションと契約している。
比国の英雄、マニー・パッキアオに憧れてボクシングを志したというラバー。この日の練習は約1時間半、軽いメニューをこなしたが、シャドーやミット打ちでは迫力十分の強打を繰り出し、「パッキアオの再来」と期待されるポテンシャルの高さを見せつけた。
防衛戦の相手は「日本選手とやってもらいたかったが、誰も受けてくれなくて」(亀田プロ)、結局新疆ウイグル地区出身の中国選手サイリケ(29歳12勝5KO9敗3分)に落ち着いたという。
試合についてラバーは「KOを狙っている。相手は逃げ回るだろうが、追いかけて行って絶対倒します」とKO宣言。今度の試合に勝てば来年ビッグマッチを約束されているといい、日本のチャンピオンとの対戦を熱望している。「ツツミも(井上)タクマも、自分とやればイージーファイトになる」と自信たっぷり。さらに「夢の試合」として井上尚弥と中谷潤人の名を上げた。
傍らのジェリー・ペニャロサ・マネ(元WBC世界S・フライ級チャンピオン)はドネア戦のピンチを耐えた堤聖也のファンになったといい、ハートの強さを賞賛した上でラバーとの対戦を訴えていた。
■カシメロも再起戦で登場
フェザー級8回戦に登場の元3階級制覇王者ジョンリエル・カシメロ(36歳)は、10月にキルギスで亀田京之介(МR)にまさかの判定負けを喫して話題となったが、今回は溝越斗夢(LUSH)相手の復帰戦。亀田戦については「外国の試合なのでKOしないと勝てないと思い、狙いすぎて失敗した。作戦ミス」と弁明した。
一度は対戦が決まりながら流れてしまった井上尚弥とは今や距離が開いてしまったが、それでも「ナオヤ、ネリとやりたい」とビッグマウスぶりは相変わらず。
溝越(26歳・11勝5KO5敗2分)は元日本ユース王者。カシメロ有利の予想だが、溝越にもし敗れると新人時代以来約15年ぶりの連敗となり、その場合引退を考えるかとの質問には「引退はしない」と回答した。
