サウジアラビアのリヤドで開催される「RING V : NIGHT OF THE SAMURAI」で、アラン・ピカソ(メキシコ)の挑戦を受ける世界S・バンタム級チャンピオンの井上尚弥(大橋)は、26日に行われた前日計量で55.11キロ(121.5ポンド)を計測。54.93キロ(121.1ポンド)のピカソともども合格し、あとは当日の試合を迎えるのみとなった。
1週間前に現地入りして最終調整を行ってきた井上の仕上がりは上々。「いつも通り」と井上は話すが、アメリカに比べて小さいサウジアラビアの時差はやはり調整面でプラスに働いたという。サウジアラビアでの試合についてまた機会があればやりたいと話した。
挑戦者ピカソとは昨日対面し、「デカいなと思ったけど想定内」と感想を述べた。「この試合にかけてきているし、気合を感じる。それに呑まれないように、それ以上の気迫でいかないといけない」と井上は言う。計量合格後のフェイスオフでは1分近くも互いに目をそらさなかった。
ピカソについては大橋秀行会長も「最初は細いと思っていたが、そばで見たらすごくいい体だった」と印象を新たにし、気を引き締めていた。「ピカソは気合が入っているね。あの気持ちをリングに持ってきてほしい」とあすの試合を楽しみにしていた。
S・バンタム級で試合を重ね、今後に向けた体づくりにもたしかな手応えを得ている様子。「まだもうちょっと作れる。スピードを落とさずに、もう少しデカくできるかな」と井上は話す一方で、次のフェザー級が視界に入ってきている。「大橋会長から来年フェザー級とも言われていますから」と井上。
転級のタイミングについてはまだ仮定の話ながら、「5月もあり得るかもしれない」と言われたと井上は明かし、思わず報道陣からどよめきの声が上がった。これについて大橋会長は「挑戦をしたいという気持ちが(井上に)あるのも事実」と、中谷戦同様に魅力がある選択肢だと説明。井上のチャレンジ精神、モチベーションを「一番大切にしていく」と大橋会長は語り、「この試合が終わって、よく話し合っていきます」と答えた。
