清水聡を資格停止処分にしたAIBA（国際ボクシング協会）の懲罰委員会が韓国アマチュアボクシング界を代表する選手、申種勲（シン・ジョンフン=26歳）に対しても同様の処分を下していたことが明らかになった。AIBAが今週更改した公式サイトで伝えたもので、清水の12ヵ月よりさらに厳重な「資格停止18ヵ月」の処分。

　申はAIBA傘下のプロ組織「APB（AIBAプロ）」の契約第1号選手だったが、昨年10月APBがスタートしたチャンピオン決定トーナメントに出場せず、事情説明もしなかったため、厳しい処分となった。期間は昨年11月18日から1年半で、これだとリオ五輪出場のための選考試合はすべて出られないことになる。AIBAは韓国ボクシング連盟に対しても監督責任を問い、5000スイスフラン（約65万円）の罰金を納付するよう求めている。

　申は昨年のアジア大会L･フライ級優勝者で、同時に同大会のMVPにも選ばれていた。11年のアジア選手権は中国のゾウ・シミンに敗れ銀メダルだったが、世界ランキングの2位に入っていた。申がAPBの試合に出場しなかった理由は明らかにされていないが、待遇面で不満を抱いていたという説もある。